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第6話 初めての挿入

 ご主人様は僕に何種類かのアナルプラグをプレゼントしてくれた。それで訓練を続ければいつか、ご主人様のペニスを肛門に挿入できる。他にもアナルビーズとかアナルバイブもくれた。けど、ちょっと値段が気になった。いいのかな、こんなに貰って。そしたらご主人様が笑った。 「全部で千五百円だよ。気にしないでいいよ」  僕は用を足す時以外は常にアナルプラグを肛門に入れておくことにした。最初は妙な気分だったけど、だんだんと慣れていった。ああ、早くご主人様に後ろから犯されたい。僕は家でアナルプラグをいれたままオナニーをした。  その後も週に何回かデート。ご主人様の家にも行った。広々とした家。ご主人様の部屋も広い。お喋りも楽しい。そして、抱き着くとやさしく抱きしめ返してくれるやさしいご主人様。僕はご主人様とキスをする。最近は、かなり激しくキスをするようになった。舌を絡めあう。唾液を飲む。美味しい。僕はご主人様のズボンのジッパーを下げようとした。フェラチオをしたくなった。ご主人様のペニスを咥えたい。精液をいっぱい飲みたい。しかし、やんわりとご主人様に断られる。 「自分の家でするのはまずいなあ」  仕方がない。僕はキスと抱きしめてくれるだけで満足しなくてはいけなかった。しかし、満足できない。早く、ひとつになりたい。アナルプラグは今は直径三センチのが入れてある。ご主人様に報告した。もう出来るのではと。 「そうか、じゃあ、次の休日にホテルに行くか、まこと」  僕は嬉しくて舞い上がる。ついにご主人様とひとつになれるんだ。嬉しくてまた涙が出てきた。 「泣くなんて、おおげさじゃないかなあ」  ご主人様が笑う。僕は本当にご主人様の事を心の底から愛しているのに。しかし、僕はちょっと気になった。僕の肛門に入れたらご主人様のペニスが汚れてしまう。その辺、どう考えているんだろうかと聞いてみたら、浣腸して腸内を洗浄するみたい。僕はもちろん了承した。僕の方もそうしてほしい。ご主人様のペニスを僕の排泄物で汚したくはない。  そして、当日。  ホテルに行って、僕は裸になる。アナルプラグはご主人様に抜いてもらった。人に抜いてもらうと、自分で抜くより興奮する。そして、ご主人様がローションを塗って僕の肛門を指でこねくり回す。気持ちがいい。だいぶほぐれたと思ったのか、ご主人様が浣腸器を肛門に慎重に挿入、お湯を僕の腸内に注ぎ込んだ。四十度くらいのお湯が入って来て気持ちがいい。  しかし、すぐには排泄できない。何度か浣腸してくれて、やっと排泄した。それをご主人様に見られて僕は興奮した。臭いので嫌われないかと不安にもなったけど、ご主人様は微笑んでいる。  その後、腸内洗浄器具で中を洗う。これも気持ちいい。犯されている気分になった。そしてもうすぐ、ご主人様が挿入してくれるんだ。僕を犯してくれるんだ。僕は胸の高まりをおさえきれない。全部終わって、二人でシャワーを浴びてきれいにする。  そして、ベッドへ向かう。お互い裸のまま、最初は激しくキスをする。それだけで僕は勃起する。ご主人様が僕の全身を愛撫してくれる。僕のペニスの先から透明な液体がひっきりなしに流れてくる。カウパー液というやつだ。僕は喘ぎ声を出す。 「ご主人様、気持ちいいです。ああ、いい、気持ちいい」  そして、待望の時間がやってきた。僕は四つん這いになる。 「早く入れてください、ご主人様」  コンドームはつけなくていいのとご主人様に聞かれる。そんなものはいらない。ご主人様と密着したい。無粋なゴムなんていらない。ご主人様はローションをたっぷりと僕の肛門と自分のペニスにつける。そして、ゆっくりと僕の肛門に挿入した。僕が痛がらないように入れてくれる。僕はなるべく肛門の力を抜いて、ご主人様のペニスが入ってくる感覚に集中する。ああ、やっとひとつになれたんだ。ご主人様のペニスが奥深くまで入ってきた。僕は涙を流す。うれし涙だ。ご主人様はペニスを入れてそのまま動かない。 「痛くないかい、まこと」  痛くないと答える。実際、痛くない。気持ちがいい。ご主人様がゆっくりと腰を前後に動かし始めた。すごくゆっくりと。僕が痛がらないように。やさしいご主人様。大丈夫かと思ったのかだんだんと動きが激しくなる。 「気持ちいい、僕のケツまんこが気持ちいい」  ケツまんこはないんじゃないかなとご主人様が少し笑った。笑ってほしくないのに。そして、ご主人様はもっと激しく僕の肛門を犯してくる。ああ、気持ちいい。もっと、犯して。僕を犯して。ご主人様がうめく。そして、僕の腸内に射精した。愛する人の精液を体内に注ぎ込まれて僕はすごく幸せな気分になった。  その後、またキスをする。  そして、僕をベッドに横にすると、ペニスを擦ってくれるご主人様。 「ああ、気持ちいいです、僕のクリトリス」  なんどか擦っているうちに僕はすぐに射精してしまう。ご主人様の顔にかかってしまった。 「ごめんなさい、ご主人様」  別に気にしなくていいよと笑うご主人様。そのご主人様の顔を僕はなめた。自分が出した精液を全部きれいになめて、飲み込む。その後は、二人で横になって抱き合う。ご主人様はやさしく僕の身体を愛撫してくれる。今日、僕とご主人様はひとつになれたんだ。愛する人とひとつになれたんだ。僕は感動でまた涙を流す。  もうこの時間が永久に続けばいいのに。

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