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第7話 嫉妬
家に帰ると兄に聞かれた。
「お前があいつと歩いているのをたまたま見たんだけど、二人で何してたんだ」
僕はびっくりした。さすがにセックスしてたなんて無骨な兄には言えない。しょうがないので、勉強を教えてもらいに行っていたと答えた。兄は喜んでいる。
「あいつは優秀だからなあ。ちゃんと教えてもらえよ」
そう言って、兄は仕事へ出かけて行った。教えてもらっているのは別の事なんだけどな。けど、ちょっと罪悪感。普通の勉強なんて全然してないから。それとも本当に勉強を教えてもらおうかな、ご主人様に。けど、そんな時間があるなら、ご主人様に抱きしめてもらいたい。
僕は今日、後ろの初めてをご主人様に捧げたんだ。ものすごく幸せな気分に包まれている。そして、いろいろとご主人様とのセックスを思い出す。また興奮してきた。アナルプラグを挿入して、四つん這いになる。机を横にして自分の裸を映してオナニーする。頭の中では、後ろからご主人様が僕を犯してくれる。そう、今日は実際に犯してくれた。そして、やさしく抱きしめてくれた。嬉しかった。興奮して射精した。
そして、僕は次の日に衝撃を受けた。食材を買いにスーパーマーケットに行った帰り、ご主人様がショートヘアの半ズボンの男の子と歩いているのを見てしまった。僕は一瞬で頭にカーっと血が上った。ご主人様には、恋人がいたんだ。僕とは単なる遊びだったのか。僕は頭が混乱した。これが嫉妬というものか。気分が悪くなって、家に帰った。涙が出てきた。何も手がつかない。いや、本当に恋人だったのか。仲良さそうにしていたけど、違うかもしれない。
僕は我慢できなくなり、夜にご主人様のマンション前にいった。そこからメールを送る。ご主人様に直接会って本当の事を聞きたかった。しばらくして、マンションからご主人様が出てきた。
「まこと、どうしたの。こんな夜中に」
僕は泣きながら、今日、ご主人様が男の子と歩いているところを見たと言った。あの子は恋人なの。すると、ご主人様は笑いながら言った。
「あの子は女の子だよ。単なる同級生さ。何も関係ないよ」
僕はホッとした。女の子だったのか。ボーイッシュな女の子。僕はご主人様に聞いた。今は恋人はいないですよね。
「何言ってるんだ、まことが恋人だよ」
僕は嬉しくなって、そして、ご主人様に抱き着いてキスをせがんだ。しかし、ご主人様はちょっとキスしてくれただけですぐに僕をやんわりと離した。
「じゃあ、俺は家に帰るから」
にこにこしながらもそそくさとマンションに戻るご主人様。やっぱり、人にはあまり見られたくないのかな。それにしても、今日のあの光景を見たとき、僕の頭が真っ白になった状態。頭に血が上った状態。これが本当の嫉妬かと思った。これが本物の恋愛なのかと思った。
家に帰って、僕はまたオナニーをした。ご主人様に犯されるのを想像して。アナルプラグは別のを入れた。直径は三センチだけど長さは十五センチ。気持ちがいい。僕の肛門はご主人様専用なんだ。
ご主人様の精液を他の誰にも飲ませたくない。他の誰の肛門にも注ぎ込んでもらいたくない。ご主人様の全てが僕のものだ。ああ、また早く抱かれたい。ご主人様に抱きしめられたい。僕の頭の中はご主人様のことばかりだ。
そうだ、ご主人様はさっき、今の恋人はまことだと言ってくれたけど、過去にはいなかったのだろうか。僕は急に気になりはじめた。もし、いたらと思うとまた嫉妬の感情が浮かんできた。ご主人様は僕のもの。ご主人様は一生僕のもの。過去も未来も僕のもの。ああ、こんなことを考えるなんて僕は頭がおかしくなってしまったのか。
ご主人様と呼びながら、そのご主人様の人生まで全てを支配したいと思っている。頭がおかしいのかなあ。しかし、とにかく気になるんだ。今度、ご主人様と会うときに聞いてみようかなあ。けど、実際に過去にいたなら、それだけで僕は嫉妬で頭が変になりそうだ。
ホテルに行く日。今回は二回目。僕は嬉しさと同時に不安も感じていた。ご主人様の過去の恋人が気になった。ホテルに入るなりご主人様に聞いた。過去に恋人はいなかったの。
「そんなのいないよ。まことが初めての恋人だよ」
僕はその返事を聞いて、有頂天になった。僕が初めての恋人。僕にとってもご主人様が初めての恋人。僕は本当に幸せな気分になった。そして、浴室へ。前回と同じように四つん這いになる。アナルプラグをご主人様に抜いてもらった。長さ十五センチのアナルプラグ。よく頑張ったねとご主人様に褒められた。そして、浣腸。腸内をきれいにしてもらう。それだけで射精しちゃった。
「今日は興奮しているね」
僕は顔を赤らめる。そしてベッドに、今回はご主人様が寝転んだ。僕が頼んだんだ。僕はご主人様の上に股を広げて、ローションまみれのご主人様のペニスを肛門にあてる。ゆっくりと腰を沈めていく。根本まで僕の肛門にはいった。それだけで身体が震えてくる。そして、ゆっくりと腰を上下させる。ご主人様が手を伸ばして僕のお尻を触ってくれる。気持ちがいい。僕のペニスもまた勃起してきた。
「ご主人様、一緒にいって」
僕は腰の動きを早める。激しく上下運動をする。そして、ご主人様がうめき声をあげて僕の腸内に射精、同時に僕も射精した。僕は感動した。恋人同士で一緒に絶頂へいったんだ。嬉しかった。精液の量は少なかったけど。それはご主人様のお腹にかかった。僕はしばらくご主人様のペニスが挿入されている感触に気持ちよくなりながらも、ゆっくりと引き抜く。そして、ご主人様の身体にかかった僕の精液をきれいになめとった。そして、ご主人様に言った。
「愛しているのはご主人様だけです」
ご主人様は笑って言った。
「俺もだよ」
僕は嬉しくなって、ご主人様に抱き着く。そして、またご主人様にやさしく抱きしめてもらう。やっぱりこの時間が一番好き。
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