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欲しい

「えっと…可愛いって…俺が?」 「は?!違っ…!いや、その…はぁー、そうだよ。お前に一目惚れしたから連れて帰ってきた」 アタフタして、何か言い訳をしようとしていたけれど、真剣な顔をして俺を見た。 「え…」 こんなイケメンに告白されて嬉しく無いわけがない。 けれど、カイのことがそういう意味で好きかどうか分からない。 気になっている相手と、キスやその先を期待したら好きだって聞いたことがある。俺はどうなんだろう。確かにカッコよくてドキドキするし、今だって期待しちゃってたりする。でも、こういうことしてるからドキドキするし、ナカも欲しくなっちゃうんだと思う。 今だって真剣な話なのにナカが気持ち悪い、早く欲しいって思っちゃってる。 「カイ、ごめん。恋愛感情があるのか分からない。…でもありがとう。すごく嬉しかった」 ふにゃっと笑うと、カイは顔を歪めた。 「お前フェロモンやべぇぞ」 「えっ、そうなの?でもそんなこと言ったらカイも濃い匂いしてるよ?」 鼻を首元に寄せてスンと嗅ぐと、カイはピクリと反応した。 これってどこから匂いしてるんだろう。 ……はぁ、ヤバいかも。また匂い嗅いだら欲しくなる。また頭がふわふわしてきて、慌てて顔を離した。 またナカからトロリと垂れてきて気持ち悪い。そう思っていると、カイが突然ふっと笑った。 「腰揺れてる」 「ゔっ…だって…身体が勝手に欲しいって言ってるんだもん…」 勝手に腰が揺れて、勝手に脳が期待して欲する。 「も、いいから早くっ」 そう言うと、大きな耳がピクリと動いて、尻尾はブンブン激しく揺れる。 ツンケンしているのに尻尾と耳は正直で、なんだか可愛く見える。 「まだだ」 「え?」 「今入れた痛ぇだろ」 バカかよお前。と言いながらも何処か嬉しそう。ナカの指がまた動き始めて、鼻にかかった甘い声が漏れる。 「ここだろ」 何が?と聞く前に、ナカにある痼をゴリッと刺激されて、目の前がチカチカして真っ白になる。 「ん゛ぁあ!」 そこに触れられるだけで腰がカクカク揺れて、ナカはぎゅうぎゅう指を締め付ける。 自分でするときによく触っていたせいか、そこは敏感で、モノから精液を出そうと頭をもたげたソコがビクビク小さく揺れる。 カイの手がソレの根本を握っていて、出そうにも出せない。 「や゛ぁあっ!はなひてっ、イきたいっ、おねがッ…かいぃ…」 またポロポロ涙を溢しながら懇願する。頭もナカもグチャグチャでトロトロに蕩けておかしくなる。 カイの指は、色んなところを刺激して、時々前立腺を掠める。 「んぅ゛っ、も…苦しいっ、はなひてぇ」 カイは雄の顔をして、もふもふの尻尾をブンブン横に振るだけで何も言わない。 一本だった指はいつの間にか二本になっていて、指がバラバラに動いて刺激する。 時々、クパッと後孔を広げられて、恥ずかしすぎてもう居た堪れない。濡れすぎて、広げられるたびに、ヌチュッという音がして、ソコが期待してパクパク動く。 「も、はやくっ…!」 息が荒くて、うまく呼吸ができなくて、言葉がうまく繋がらない。 もう欲しい意外考えられなくて、ボーッとしていると、突然ゆっくり指が抜かれた。

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