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「飴井ちゃん最近どしたん、なんか悩み事?」 「うぇぇツッチ〜」 昼休み。 たまたま会ったツッチーに付いていってご飯。 持ってきたドーナツとくれた飴を食べながら、涙目でツッチーを見上げる。 「僕、身の丈に合わないバレンタインあげちゃったかも」 「ん、身の丈に? 相手が困ってるってこと?」 「そうそう」 「んなの別にいいじゃん困らせとけば。 困った結果めちゃくちゃ良いものくれるかもよ? 棚からぼたもち的な」 (それは無いな) だって相手はあのもさ男だ。 棚からぼたもちみたいな展開は期待してない。 「ってか飴井ちゃんが相手のこと気にするの珍しいじゃん。 なに、ついに本命見つけたとか?」 「そういうんじゃないけど…なんか、今まで会ったことない人種だからつい気にしちゃって……」 「へぇそうなんだ、ならなおさらお返し楽しみだね。どんなのくれるかわかんないやつ。 なぁなぁ俺のホワイトデーのプレゼントも見てよ!これどう思う?」 ツッチーは気になってた子と見事にくっつき、絶賛幸せ200倍中。 会う度に写真を見せながら惚気話をしてくれる。 昔関係があっただけで今はなんにもないし、嫉妬も特にしてないからそういうのを聞くのも嫌じゃない。 というか、僕じゃ女の子には勝てないしね。 「そういや、今日はもさ男いねぇの?」 「えっ、う、うんいないんじゃない?」 「へぇ、ガリ勉だもんなあいつ。テスト近いし昼休みも勉強してたりして。 あ、飴井ちゃんへのホワイトデーは飴にするから」 「やったーありがとうー! いつもより多めがいいな」 「おっけおっけ、2袋くらい持ってくるわ」 わいわい話しながら、つい無意識に周りを見回してしまって。 まるでもさ男を探してるかのようなそれに自分でも恥ずかしくなり、ツッチーのプレゼントが映ってるスマホへ目を向けた。

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