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ー鼓動ー127

 そして俺は雄介の膝の上で足を開かされていた。  雄介は俺の体をその太い腕で背中から支える。 「ちょ、俺の位置からやと、望のココが見えないんやけど……ま、そこは手探りでええか?」  ……へ? 何? 今の質問? 「へ……? え? ぅん?」  その雄介の言葉に俺は視線を反らしながら答える。  ……って、手探りしかなくねぇ? 「あ! それとも、望がローションを自分で中に入れるかぁ!?」  ……って、俺がそんな恥ずかしい事出来る訳がねぇだろ!! そこは分かってるんじゃねぇのかよ。  そう俺は無口の状態で雄介の事を睨み付けるのだ。  その表情に雄介は何故か吹き出していた。 「今の望の顔むっちゃ可愛えよ」 「はぁ!?」  と俺はいつもの俺になってしまっているのかもしれない。 「やっぱ、望はこうやないとなぁ」  そう未だに俺の事についてニコニコとしている雄介。 「ちょ、お前なー」  本当にこっちの方が恥ずかしくなってくる位だ。 「ほな、ええな? 俺が入れても……」  急に真面目な顔をして言ってくる雄介。 「あ、え? うん……」  俺はその雄介の表情を見ていられなくなってきて俯きながら答える。 「久しぶりやし、いきなり容器の先端をココに入れるのは痛いやろうしな。 最初はローションを少し指先に付けて、ココを解しながらやろ。 それから、ローションの容器を望のココに入れてローションを中に入れていったらええねんやろ?」  ローションを中に入れる流れを説明してくる雄介。

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