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ー鼓動ー129

「力抜いてやぁ」  そう俺の耳横で囁くように言う雄介。 「そんな事言ったってな、こういう事する時って力んじまうんだから仕方ねぇだろ?」  雄介は少し困ったような表情をすると、 「ほな、なるべくなら、力まんようにって事やなぁ。 それくらいなら出来るやろ?」 「え? あ……ぅん」 「ほな、指を望ん中入れてくなぁ」  そう雄介は宣言すると再び俺の後ろの蕾の中に雄介の指が入ってくる。 「ん……!」  まだ違和感と痛みみたいなのはある。 でも好きな人とこういう事をするという事は乗り越えていかないといけない壁だろう。  そして雄介は第一関節辺りまで入れると動かし始めるのだ。 「ふぅ……ん……」  それだけでも俺の体はビクリビクリとしてきていた。 「流石に今日は久しぶりやから、ココ沢山慣らしていかなぁ、アカンよな?」  そう言う雄介に俺は答えないでいた。  だって、そんな事、恥ずかしくて答えられる訳がない。 「ふぅ……ん……」  って雄介の言葉の代わりにみたいに答えていた俺。 「ホンマ……前よりココキツくなってるんと違うか? 俺の指、めっちゃぎゅうぎゅうって締め付けてきてるし」 「え? そうなのか!?」  そう俺は雄介の事を目を丸くしながら見つめる。 「あ、え? んー、そうやと思うねんけど」  視線を反らして言う雄介。  きっと今の俺がこういう反応をするとは思ってなかったのであろう。 「ココ慣らすの今日は相当時間掛かりそうやな。 ホンマ、泊まり決め込んでココに来て良かったわぁ」 「……って、まさか、一晩中ヤるつもりじゃねぇだろうな」 「そりゃ、分からん。 それは望次第なんと違う?」 「……へ? 俺次第?」  と素で聞いている俺。 「あ、まぁ、そういうことやんな。 直ぐにでも俺のが入るようになれば直ぐに終わってまうんやろうし、そりゃ、望のココがキツキツの状態やったら、時間掛かるやろうしなぁ」  そう軽く説明してくる雄介。

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