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ー鼓動ー130
……あ、そうか。
と心の中で納得してしまう。
今度、雄介の指先は入れたり出したりを後ろの蕾で繰り返していた。
本当、こうい事をする時の雄介って優しい。 まぁ、普段も優しいのだけど、もっとという意味だ。
俺の体を傷つけないようにと優しく扱ってくれているような気もする。
「まぁ……ココはこんなんでええかな? 後はローション入れて」
そう言うと雄介はローションが入っている容器を手に取り、そのローションの先端部分を俺の後ろの蕾へと入れてくるのだ。
「ぅ……んん!」
雄介の指とは違い容器の先端部分は硬い分指の時よりも痛く感じるのは気のせいであろうか。
俺は雄介の肩に回している腕に力が入ってしまう。
それでも雄介は何も言って来ない。
普通なら多分、そこで、「キツい」とか「痛い」とかっていう抗議位はあってもおかしくはないと思うのだけど。
その俺の痛みを受け止めてくれている!?
それだったら本当に雄介という人物は心の底から優しい性格をしているのであろう。
「中にローション入れていくなぁ」
そう優しく語りかけるように言ってくる雄介。
その言葉に自然と俺は頷いてしまっていた。
「ぁ……中……冷たっ……!」
「大丈夫やって、そのうち体温で温かくなってくるし。 ま、こんくらいでええかな?」
そう言うと雄介は俺の中からローションの容器を抜き出すのだ。
「これで、奥まで指入れられるようになったわぁ」
「ぁ……まぁ……ぅん……」
「ほな、またゆっくり望ん中に指入れてくなぁ」
……そういう事いちいち言わなくていいからっ!
と俺は心の中で抗議するが、その声は雄介に聞こえる筈もない。
雄介の指は本当にゆっくりと入ってきて出し入れを繰り返しながら中へと入ってきていた。
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