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ー鼓動ー131

「あ、せやせや、忘れておったわぁ」  そう言って雄介は俺の中から指を抜くと、その手にはさっき持っていた玩具があった。 「今日はコレ使うんやったな」 「あ、え? ぅん」 「その為に望ん中にローション入れたんやったよなぁ」 「でも、この状態だったら出ちゃうんじゃ」 「何がや?」  そう聞いてくる雄介。 俺がそういう事に関して言わないのを知っていて聞いて来てるのであろうか? 「ココにさっき入れたアレ?」 「ん?」  と一瞬考えていたようなのだけど、 「大丈夫やって、だって、その玩具が蓋みたいなもんになるやんか、せやから、中身の方は出ないと違うか?」 「あ……」  そう俺は顔を赤くする。  確かに雄介の言う通りだ。 玩具が蓋の役目を果たしてくれるのかもしれない。 「ほな、ええか?」  その言葉に答えられる訳もなく俺は雄介の体に顔を埋めてしまう。  だが雄介はそれを合図だと思ったのか玩具のスイッチを入れて部屋内にその玩具の振動音を鳴り響かせていた。  それが段々と俺のソコに近付いて来て、その玩具が俺の双丘へと触れる。  それと同時に体がピクリとしたのが分かった。  何故か人間という生き物はそういう事をやっていると自然と体が反応するというのか? 本能っていうやつなのか? それとも俺の体はもうそれが気持ちいいという事を知ってるのか? ビクリとしてしまっていたのだ。

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