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ー鼓動ー134
今だって俺が悪態を吐いたって笑っているだけで雄介は俺に対して怒る事もしない。
……こういうのって幸せっていうのかな?
人間同士なのだから、こう意見のぶつかり合い位はあってもいいと思うのだけど雄介の場合、俺に対してにだけは強くはそうは言って来ない。 どちらかと言えば俺が一方的に言っているだけなのかもしれない。
喧嘩と言っても俺と雄介の場合は勘違いとかが多いというだけだ。
どっちにしろ俺が雄介に言う事が多いのかな?
「もうちょいで中に玩具入るから、待っておって」
でも、こういう事してる時には恥ずかしい事は言ってくる。
でも黙ってやられるよりかはいいのかもしれないのかな?
ただ雄介の場合には本当に優しい言葉だけだ。
そして、ゆっくりと俺の中にその玩具が入ってくる。
確か今回使っているのは細くて長いものって言っていた。
もう俺はこういう事に慣れているもんだから玩具がゆっくりと奥の方に進んでっているのも分かる。
「ほら、全部……望ん中に入って行ったで」
「え? あ、うん……」
俺は完全に雄介の肩に腕を回し雄介に体を預けている状態だ。
雄介は昔、消防士として働いていた。 だからなのか堅いもいい。 それは昔も今も変わらない。
だから安心して体を雄介に委ねられるといって所であろう。
手や体から伝わってくる雄介の温もり。
これだけでも俺は胸が高鳴っている。
「全部入ったようやし、俺に動かされるのと玩具振動させるのどっちがええ?」
その質問に俺は雄介の事を見つめる。
普段こういう事やってる時にはあまりそういった質問なんてしてこないのに。
ちょっと今日の雄介は意地悪なのかもしれない。
「え? あ……」
そう俺は案の定、雄介から視線を反らしてしまっていたのだから。
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