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ー鼓動ー159
「ん……んん!」
長いキスと中に入ってくる感じと両方の意味でなんとも言えない声が出る。
「もう少しで先端入っていくから……先端部分さえ入ってしまえば後が楽なん望やって知っておるやろ?」
その雄介の言葉に俺は二回ほど頭を頷かせる。
そうだ確かに雄介の言う通りだ。 苦しいのはその先端部分が中に入ってしまえば楽になるという事だ。
「ほなら、あと少し我慢してな。 ま、久しぶりやったからなかなか上手く入れんかったんやと思うし」
「ぅん……もう、大丈夫だから……気にすんなって……」
そう俺は雄介に向かい笑顔を送る。
「分かった」
そう雄介は小さく言うと、さっきまでゆっくり腰を動かしていたのだけど、一気に挿れた方がいいと思ったのか腰に力を入れ雄介のモノが俺の中へと入ってきた。
「ん……んん!」
とは言ったものの、そのおかげで雄介のモノの先端部分は俺の中へと入って来れたようだ。
「これで後は楽になったなぁ。 ほな、後はゆっくりと望の気持ちいい所に向かって行くで」
「ぁ……ぅん……」
そう言うと今度雄介はゆっくりと腰を動かして俺の中に自分のモノを進ませていく。
少し入れては引いて、少し入れては腰を引いて入れていく雄介。
確かに最初の先端部分が中に入ってからは苦しくなくなった。
「はぁ……ぁ……ん……」
俺の声もその雄介の腰の動きに合わせるかのように出る。
本当に雄介は優しいのであろう。 自分の為に動いているのではない。 俺の体の事も思って挿れてっているのだからある意味凄いのかもしれない。
これがもし高校生の頃だったら、こんなにゆっくりと余裕を持っては出来なかったのかもしれない。
そして雄介が俺の事を抱きしめたい事にはキス以外にもどうやら理由があったようだ。
この体勢だと地球には重力というものが存在する訳なのだから支えていないと重力の関係上俺の体は勝手に雄介のモノを受け入れてしまう事になる。 だから雄介は俺の体を支えてくれてたのかもしれないという事だ。
「そろそろ……全部入りそうやで……」
「え? あ、うん……」
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