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ー鼓動ー161
「少しだけスピード上げっててええか?」
「……ぅ、ぅん……」
……ん? 雄介の方ももう限界なのであろうか?
雄介がそんな事を言っている。
確かに雄介の方も本当に久しぶりなのだから限界なのかもしれない。
でも、もう少し中に居たいという気持ちはあるのであろう。
だって、これが終わってしまえば今日はこれでお終いになってしまうのだから。
雄介の額や体が汗ばんで来ている。
きっと雄介の方はもう限界なんであろうが、我慢しているからであろう。
「ぅ……ん……」
と息を上げながら腰を動かしてる雄介。
「ぁ……ん! アカンっ! もうっ!」
「俺もだから……」
そう雄介に向かい笑顔を向けると雄介は安心したような表情を俺に向けてくる。
「我慢は禁物だぜ……」
俺はそう言うと雄介の額へとキスをするのだ。
「せやな……ホンマ……今日はスマンっ! 俺が我慢出来んかったばっかりに……」
「だから、気にすんなって……俺だって我慢の限界だって言ってるだろ?」
「あ、ぅん……せやったな……」
そう言うと雄介は俺の腰をしっかりと持ち直して今度は激しく気持ちいい所をこれでもかっていう位突いてくる。
流石の俺ももう声が我慢出来なくなってきたのか、
「やぁああん! ぁ……んん! もうっ! もうっ!」
多分今まで以上の声を上げてしまっていたのかもしれない。
背中を反らしてまで気持ちよくなってしまっている俺の体。 まぁ、当然と言えば当然なんだろうけど……今日のはいつもと違うような気がする。
激しいからとかじゃなく、きっと俺の方も雄介とやる事を望んでいたからなのかもしれない。
「ぁ……ぁああ! もうっ! イくっ! もう我慢出来へんっ!!」
と切羽詰まったような声を上げると雄介の腰の動きは止まり、熱い白い液体は俺の中に出される。
俺の方も負けてない位、雄介のお腹と自分のお腹へと白い液体を吐き出す。
そして二人でそのままベッドの上へと崩れ落ちるのだ。 勿論、俺は雄介の上にうつ伏せの状態で肩で呼吸を繰り返す。
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