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ー鼓動ー167

「ほな、昨日のファミレスでええか?」 「……え? いいんじゃねぇ?」  俺は太陽の光がまぶし過ぎて気にしていたからなのであろうか。 雄介の言葉にワンテンポ遅れて返事していた。 「ほな、行こか!」  そして雄介はいつものように先に歩き始める。 だけど俺はそれについて行って雄介の隣を歩き始めていた。  そして昨日行っていたファミレスへとたどり着く。  店の中に入ると店員さんに案内されて席へとつくのだ。  どうやら昨日いた店員さんは一人もいなかった。 そこに少しホッとする俺。 まぁ、朝の人と夜の人では違うのだから当たり前なんだけど。  そりゃ、店員さんとかって赤の他人だけど昨日の今日で来ると何だか気まづいような気がしたからだ。  ま、流石に昨日の夕方に居て朝のこの時間まで働いてる人はこういうお店ではないだろう。  これが雄介がやっていた消防士や医者だったら二十四時間勤務とか当たり前なのだけど、それ以外の仕事というのは労働基準法というものがあるのだから店員さんはそんなに長くは働いていないのかもしれない。  気付くと雄介はメニュー表を開いていた。 「何にするんだ?」 「せやな……コレとコレかな?」   そう俺に決めたメニューを見せてくる雄介。 よく見るとこう朝から重たそうなメニューだ。 「え? 朝からこんなに食べるのか?」 「これくらい食わないとお腹が保たんしな」 「ダイエットしてる女性がいたら引かれる位だぞ」 「まぁ、そなのかもしれへんけど……俺はなぁ、逆に食わないと動けないし。 それに考えてみ、ダイエットしておって、食事制限してる方が体に良くないと思うわぁ、しかも、普通体型の女性がそうやって体に必要な栄養を補わないから逆に栄養不足で倒れそうやと思うねんけどな……特に炭水化物なんか抜いてもうたらアカンやろ? そういう知識身につけてからダイエットというのはした方がええと思うねんって」 「ま、確かにな……栄養だって取っていかないと病気にもなりやすい訳だしさ、抵抗力だって落ちる可能性がある訳だし。 俺は食事を抜くようなダイエットというのは反対だな。 皮と骨だけじゃ女性に魅力っていうのは感じないしな」 「そうなんやって! 女性なんやから、女性らしく胸もちゃんとあって、お尻にもそこそこ脂肪があってっていうのが理想的だと思うねんけどな」 「確かにー、それは言えてるのかもしれねぇな。 痩せていても骨と皮だけじゃ、本当に魅力なんか感じねぇしさ」 「そういう事を考えると、やっぱ食事はちゃんとしていった方がええって事や。 食事をちゃんと取って運動すればいいだけの話やろ?」 「そういう事だよな。 運動だってすれば、程々に筋肉も付く訳だしガリガリではないんだしな。 それはそれでカッコイイ女性だと思うしさぁ」 「ホンマ……女性はそういう男の魅力的な所分かっておらんって思うわぁ」

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