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ー鼓動ー202
しかし朔望達はだらしが無いのかもしれない。 脱いだ服はベッドの上に置きっ放しの状態だし床にも何枚か落ちている。
病院とかの朔望達のファンの子達が居たらドン引きするかもしれない位だ。
流石に雄介と俺とではこんな事はなかったような気がする。
いや雄介が片付けてくれていてくれていたのであろう。
そこの所は忘れてしまったのだけど、とりあえず床に落ちている洋服はベッドの上に置いて床だけ簡単に掃除機をかける事にした。
カーテンだって閉めっぱなしの状態だ。
人間、朝は太陽の光を浴びた方がいいというのだけど今でこの状態なのだから朔望達は開けていないでいたのかもしれない。 そうギリギリまで寝て起きて直ぐに仕事へと行っていたと言う事だ。
医者だから忙しいのは分かってる。
もしかしたら掃除とかも忙しくてやっていないのかもしれない。
二階の部屋の掃除機を終えた頃にエアコンが効いてきたような気がする。
「ま、ここはエアコン暫く付けっ放しでいいか」
そう独り言を漏らすと今度は一階へと降りて廊下やリビングの掃除機をかけ始める。
どうやら雄介は寝ているようだ。
きっと今までの疲れがきたという事なんだろう。
気が弱っていたり体が疲れていたりする時に病気というのはやってくるもんだ。 または体が休みたい! って訴えているとも言う。
熱中症でもバカに出来ない。
それに気付かないで中には死んでしまう人もいる位なのだから。
でも、いつからだったのであろうか熱中症に気を付けて下さい。 とテレビで言うようになったのは……。
気付いた時にはもうその話題がテレビで言うようになっていた。
確かに小さい頃、小学校で朝礼をしていて倒れる子はいたのだけど、きっと、あれも立派な熱中症だったのかもしれない。 しかも、その頃は日射病と言われていた時期だったのかもという事を思い出す。
でも、今の時代、確かに夏の気温が異常に暑くなってきてるのは確かだ。
東京ではまだ出た事のない気温なのだけど、四十度になる所だってある程だ。 でもそれだってあくまで日陰での気温であって太陽が照りつけている場所の気温ではない。 だから太陽が照り付けている場所というのは当然四十度は超えているっていう事だろう。
やっぱり今の時代というのは本当に気温がおかしいと思う。
春なのに真夏日を記録した日もある位なのだから。
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