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ー鼓動ー203

 俺はとりあえず部屋の掃除を終えると、ひと息吐く。  よく考えてみたら買物にも行かなきゃならないのかもしれない。  掃除機を置いてくると冷蔵庫の中を覗きに行く。  やっぱり、そうだ……。  冷蔵庫の中は空っぽの状態。 唯一あるとしたら調味料位の状態だ。  ……それに……昼食ってないから腹減ってきたのかも。  そう思うととりあえず財布を持って近くにあるスーパーへと向かう。  多分こんな事するのも俺からしてみたら初めての事だろう。  ……しかし、雄介に何を食わしたらいいんだろ?  病気の時は食欲も劣る筈。 普通の食事は辞めておいた方がいいだろう。  ……あ! そうだ!!  この時代にはホントいい物がある。  食欲がなくても栄養が取れるゼリーだ。  そしてアイス!!  体を冷やすにはアイスもいい。  兎に角、熱中症の場合、体を冷やしていくのが一番なのだから。  それとバニラアイスはカロリーが高いとされているのだから、これも熱でやられている体にはいいものでもある。  俺はそれを手にすると後は水分も必要なのも思い出し麦茶やスポーツドリンクを籠へと入れる。  熱中症の場合コーヒーやジュースじゃ水分はあまり期待出来ないのだから麦茶やスポーツドリンクを飲んだ方がいいのかもしれない。  ……後は自分の分かな?  雄介の事ばかり考えていて自分の分は忘れそうになっていた。  作るか? 買って行くか?  少し迷う俺。  作れない事はないのだけど決まった料理しか作れない。 しかもカレーとオムライスとか……もし、雄介が食べれるようになってもカレーやオムライスでは胃にくるのではないかと思ったからだ。

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