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ー鼓動ー210
それから何でか分からないのだけど雄介が唇を重ねてきた。
しかも舌を絡めたようなキスをしてくる雄介。
そんなキスをしてくるもんだから俺の方は余計に心臓のドキドキが止まらない。
……もしかして、もう雄介には俺の今の様子見抜かれてるのか?
今そんな事されたら期待しちゃうのかも。
「ん……ぁ……」
と甘い吐息のような声を出してしまっている俺。
そして雄介は突然パジャマの中に手を入れてきて胸の突起へと触れてくる。
……あ、やっぱり!! 確信犯!?
「ちょ……雄介……っ! 止めっ!!」
「止めてええんか? ココ……もう硬くなってんで……」
そういう事を言われても俺は何故か首を振り続けていた。
「あ、いや……無理だからっ!!」
「望がそういう事言うって事は……逆やって事やんな? って、シて欲しいって事やろ?」
でも、なんだろ? 雄介がいつもと違う感じがするのは。
しかも無理! って言ってるのに雄介は俺のパジャマのボタンを外し始めていた。
「ちょ、ゆ、雄介っ!!」
俺は雄介の手首を取って抵抗する。
「流石に調子乗り過ぎっ!!」
俺は涙目で雄介の事を見上げる。
「ちょ、ちょー! マジで雄介……待った!」
俺は息を切らしながら雄介の事を見上げる。
「あ、あのさ……気付いてたのか? 俺が様子変なの……」
「へ? あ、まぁな」
「なら、言葉で言えよ」
「だってな……望ってそういう事聞かれるの嫌やろ?」
「あ、まぁ……確かにそうなんだけど……」
そこは申し訳なさそうに俺は雄介から視線を反らす。
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