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ー鼓動ー219

 触るという事は雄介に誘導してもらって出来る事なのだけど、摘むって事は自分で行動を起こさないと出来ない事だ。  仕方がない。 もう進んでいかないと本当に先に進む事が出来ないのだから、今は進ませるしか他なかった。  思い切って雄介の胸の突起を親指と人差し指を使って摘んでみる。 それでも俺には直視する事が出来ないでいた。  だから瞳を閉じて雄介の胸を摘んでみる。  コリっ! という感じだったっていうのであろうか? グニュではなかったような気がする。  よく胸が硬くなってるっていう表現を使われるけど本当に硬い。 「本当に硬い!?」  と俺は思わず口にしてしまっていた。 「そうやねんで……ココこういう事しておったら誰でも硬くなるんやって」 「え? あ、うん……」  雄介はいつも俺の胸をそうやって気持ちよくしてくれているのだから、知ってるのであろう。 「もう片方の胸の突起はやな……唇を使って口に含んでほんで舌先を使って舐めるんやからなぁ」 「え? あ、うん……」  完全に雄介に誘導されている俺。 確かに雄介の事を責めるとは言ったもののまったくもって完全にこれでは雄介のペースというのか雄介の言う事を聞いているような気がする。  ……雄介もその気なのか?  ……あ、でも……マジで雄介の胸の突起を口に含むのはまだ抵抗がある。  ……ってか、雄介は俺が根を上げるまで本当に自分を俺に責め立てるのであろうか?  雄介は本当にそれでいいのか?  でも確かに最初は俺が仕掛けた事。 たまには変わった事がしたいって事で今日はこんな風になっているのだけど。  俺の方ももう諦めて本当に進めていった方がいいのかもしれない。 ここで辞めてしまうと何だか負けた感じがするからだ。  何気に俺は負けず嫌いな所もある。  そして俺は思い切って雄介の胸の突起を口に含んでみる事にした。  雄介の胸の突起は女性の胸の突起とは違い本当に小さい。 上唇と下唇に挟まる挟まらないかって位だった。  一回俺は女性と付き合って、こういう事をしていたけど、それに比べたら男性の胸の突起というのは本当に小さい位だ。

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