229 / 855

ー鼓動ー229

 俺が本気を出せばこういう風になるんだって事を雄介に伝えたい!!  俺だって雄介の事が本当に今は好きだ!! だから雄介とこういう行為をして気持ち良くなって欲しいとさえ今は思っている事だ。  俺は今までの自分ではない!  今までの自分はこういう行為をする時にはマグロ状態だったのかもしれないけど、本気で雄介の事を好きになった俺は雄介にも気持ち良くなってもらいたいとさえ思っている。 「ぁ……ん……もう! アカンっ!! ちょ、ちょ、ちょ!!望っ!! 口離してっ!!」  と叫ぶように言っている雄介だけど、今の俺はその雄介の言う事を聞く事はなかった。  ……出したければ出してもいいんだからな。 今の俺は雄介の白い液体さえも受け取る事だって出来る!!  きっと雄介的には優しい性格だから、いつまででも自分が出す白い液体は俺に飲ませないようにしているのかもしれないけど……。 やっぱ、こういう行為って両方共気持ち良くなっていいんだと思う。 「ちょ、ホンマっ!!」  あまりにも雄介が叫ぶもんだから俺は雄介のモノから口を離して、 「イきたければイけばいいだろ!? 俺はお前の恋人なんだから遠慮する事なんてないんだからな!」  その言葉に雄介の体が一瞬止まったような気がした。  だけど雄介はまだ言葉で、 「でもな……俺的には……そういうのは望にはやって欲しくないっていうんか……」 「甘いっ!! お前は本当に俺にだけは優しすぎだ!! 俺だって雄介の事が本気で好きなんだから、そういう事だって受け止める事が出来るんだからなっ!! 本気で今日はそういう事やらせろよっ!!」  と俺は本気の本気でその言葉を言っていたのかもしれない。 「あ……」  ……気付いてくれたかな?  雄介が少し大人しくなったかも……? 「あ……えーと……」  と雄介は天井を見上げて何か考えている様子だ。 「あ、ん……ほな、今日は望の意見を尊重して……してくれるか?」 「ああ……」  その言葉に俺は素直に答えるのだ。

ともだちにシェアしよう!