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ー鼓動ー230
雄介ならそう答えてくれると思っていた。
だって雄介は争い事が好きではないからだ。
多分、雄介だってこれ以上言い合ったって喧嘩になるだけだろう。 と思ったのかもしれない。 そして俺が雄介に対して今日は本気でっていうのが伝わったのかもしれないという事だ。
俺は再び雄介のモノを口へと含む。
もう雄介の方は限界の限界なのだから、先端の方を吸ったり舐めたりしていればそのままイく事が出来るだろう。
すると、ものの数分で、
「ちょ、ん!! ホンマイきそうっ!!」
と限界そうな声が聴こえてくる。
寧ろ、その言葉を聞いて逆に頭の動きを激しくさせてみる。
雄介が、俺がイきそうになるとやっていた事だ。
「ぅうう!! ぁ……」
一瞬雄介は背中を反らしたかと思うと俺の口の中に白い液体を放つのだった。
そして出し切ると肩で呼吸を繰り返す雄介。
「はぁ……はぁ……ホンマ……スマン……」
……なんでそこで俺に謝る必要があるんだ?
と疑問に思ったのだけど雄介の出した白い液体を飲み込むと、
「俺だってこういう事出来るんだから……今度からはちゃんとやらせろよ……」
「ぁ……ぅん……そうやんな……」
そう笑顔を向けてくれる雄介。
雄介は少しの時間で呼吸を整えると、
「ほな、次は望の番やんな」
「え? あ、そうだったな」
いきなりそんな事を言われて、どう答えたらいいのか分からなかった俺だったのだけど、そう答えておくことにする。
「ほな、今日はどんな風に攻められたい?」
いつのまにか雄介によって俺の体はシーツの波の上へと浮かばされてるいた。
流石は雄介だっていう所であろうか。
「ど、どうってな……」
そういう風に言われると、というのか雄介に押された後はいつもの俺になっているのかもしれない。
だって今はもう雄介から視線を反らしてしまってるのだから。
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