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ー鼓動ー233

「ほなら、絶対にイくっ! って言うてくれるな?」  ……今日の雄介はそこはどうやら譲れないらしい。  俺はその雄介の言葉に頭を頷かせておく。  言葉では無理なのかもしれないけど、俺は体の方は素直だっていう事に気付いたからなのかもしれない。  ……でも、言葉でね……いざ! となったら言えるのかな?  と疑問に思う所だ。  そして雄介はもう一度俺のモノを口へと含む。  ギンギンにとかパンパンにとかっていう表現を使うのだろうけど、まさに俺のモノはそんな状態だ。  そんな中で雄介は頭を上下にと動かして激しく俺のモノを口で擦るもんだから、もう限界以上だったのかもしれない。  俺は雄介の言葉を無視というのかあまりにも激しすぎて、そのまま雄介の口の中へと出してしまっていた。 「ん?」  いきなり来たもんだから雄介の方は変な顔をしている。  そして顔を上げると、 「ん? 急に来たんやけど……?」  もう俺が出した液体を雄介は飲み込んだのであろうか。 普通にそう言ってくる。 「あ、いや……」 「イくっ! って言葉は?」 「あー……いやぁー」  今さっき雄介と約束した言葉を言えず、完全に雄介からは視線を外している俺。 「約束は?」 「だってさ……雄介がその……俺がもう限界だって言ってるのに激しくすっから……イくっ! って思ってる間にイっちゃったっていうのか……」 「あ、確かにそうかもしれへんけど、確か俺と約束したやんな? イく時はイくって言うってな……」 「あ、うん……」 「ほなら、約束守れんかったんやから、今日は俺の言う事聞いてな」 「そ、そんな事は約束してないっ!」  俺は思わず大きな声で言ってしまっていた。 「まぁ、望がそないな態度ならええねんけど……」  ……って今日の雄介……冷たくないか?  ……俺が気がない雄介の事誘ったからか?  ……でも、どうしたらいい? 「分かった……なら……」  そう俺は少し考えると、 「今日は本当に雄介の言う事を聞くからさ……」  すると少し笑顔になった気がした。

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