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ー鼓動ー239

 そんな雄介にクスクスとする俺。 「なら、今日は俺が自分で自分の事をするよ」 「へ? どういう事やねんな。 だって、今は俺が我慢出来なくなって望の事気持ち良くして上げるって言ってんやで……それで、何で一人でヤる! とか言うてんの!?」  その反応に再びクスクスとし始める。 「だってさ……今日の雄介はちょっと俺に意地悪な事してきたから、俺の方もちょっと意地悪な事言っただけだ」 「……へ?」  と雄介は再び目を丸くしている。 「って事はやな……今の言葉は嘘って事でええのか?」 「あ、まぁ……そうだな」 「ほな、俺がやってええって事でいいんやな?」 「まぁな……」  その言葉に今度はホッとしたような表情を浮かべる雄介。 「なーんやそういう事やったんかいな」 「俺だって、自分でやるよりか雄介にやってもらった方が気持ちいいしな」 「ほな……」  そう言うと雄介は乗っかっていた体を起こし俺の上で四つん這いへとなる。  そして唇を重ねてくる雄介。  やっと雄介にもスイッチが入ったようだ。  唇を離すと、 「ほな、どっちがええ? 四つん這いの状態で攻められるのと仰向けの状態で責められるの?」 「へ? あ、じゃあ……お前の顔が見える方がいい……かな?」  最後は恥ずかしくなったのか俺は雄介から視線を外して答える。 「ほな、仰向けな……」  そう言うといきなり雄介は俺の胸の突起へとしゃぶりついてきた。  本当に今日の雄介は我慢出来なかったのであろう。 「ぁんっ! ちょ、いきなりっ!!」  そう言ってももう雄介の方は止まらないらしく、しきりに胸の突起を吸ってくる。  やっぱり自分でヤる時とは違う。  自分でヤっていると本当に手加減してしまい、気持ち良さが足りない感じがするのだけど人にヤってもらうと手加減無しでくるもんだから気持ちいいのかもしれない。

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