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ー鼓動ー256
もうそれなら覚悟を決めて俺が今日は動くしかない。
そして再びゆっくりと動かし始める俺。
少しずつではあるのだけど何だか少しコツを掴めたような気がした。
腰を動かしてもポイントさえ突かなければいい。 そうする事で雄介の方は気持ち良くなれて俺の方はいつまででも腰を動かせる状態だからだ。
すると気付いた時にはこうリズム良く動いてくる。
それで、ごくたまに自分の方も気持ち良くなれるように雄介のモノを前立腺へと当てるように動かしていけばいい訳だ。
「上手くなってきたやんか……」
そう雄介は言っていたようなのだけど今の俺にはその言葉に答えている余裕なんてない。
すると俺が下へと腰を動かした途端、雄介の腰が動いてきてガッツリとポイントを突く事になっていた。
「ぁああ! ちょ、ぇええ!? 待ってっ!! そういのありなのかよっ!!」
雄介に下から突かれて体勢が崩れた俺。
雄介の体の上に自分の体を乗せる状態になっていた。
「ありなんやで……」
「だから……乗っかっていいって言ってたのか!?」
「まぁ、俺からでも出来るしな……」
まさか雄介からそういう事が出来るとは思ってなかった事だ。
「望が動けんようになったら俺が下から動くつもりでおったしな。 望が動けなかったらもう動き初めてもええねんで……」
「え? あ、いい……」
そう言うと俺はさっきみたいに半身をちゃんと起こして雄介の上へと乗り手をお腹へと付いて自分から動き始める。
「はぁ……ん……」
自分で動いた方が手加減も出来るし楽なのかもしれない。
しかも、せっかくコツもつかんできているのに今はまだ雄介に主導権を渡す訳には……。
それでも雄介はたまに腰を動かしてきて俺のポイントを突いてくる。
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