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ー鼓動ー257

 その度に俺は、 「ぁあああん!」  そう言う声を上げていた。 「な、もうそろそろええか?」 「え?」  俺は雄介の事を見つめる。 「あ、ぅん……あー、そうだな……」  と雄介が言いたい事が分かったのかそう答える俺。 「ほな、俺が動いていってええ?」 「だから、そういう事なんだろ?」 「あ、まぁ、そういうこっちゃな」  ま、確かに俺の方も腰動かしすぎて疲れてきていたというのもあるし、もう雄介の動いてもらっ方が早いのかもしれない。 「じゃあ……」  と俺がそう答えるか答えないかの所でもう雄介の腰が動き出していたような気がする。  雄介は携帯を構えながら腰を動かしている。  案外、雄介って器用だったりして。  しかもそれはリズムよく乱れさえもない。 「ぁ……いやぁ……!!」  勿論、しっかりと中にある一番いいポイントだって突いてきている。  しかも今日は下から突いてきてくれているからなのか、いつもより強く突かれているような気がして仕方がない。  俺のモノだって今ではもう立派に勃っていた。  今日はこういう体勢だからなのか、しっかりと自分のモノは視界に勝手に入ってしまっているという所であろう。  下から突かれているもんだから顔の方も天井を見上げたり、下を向いたりと本当に激しい動きをしているのかもしれない。 「ぁああん!! ちょ!! はぁ……はぁんん!」  と段々と息も乱れてくる俺。 「ちょ、やぁん!! ぁああ!!」  額や体からも汗吹き出してきているような気もしてきた。  髪の毛だって、これだけ体を動かしていたら完全に乱れてきているだろう。 「んん!! もう! もうっ!! いいってば!!」  俺の体の方も身震いを始める。  限界近い証拠だ。 「ホント、無理だって!!」 「ほな、もうイってええで……はぁ……はぁ……俺もやし……」  そう雄介の方もいよいよ呼吸が乱れてきてるらしい。 だからなのか雄介だって限界が近いという事だろう。 「あ、うん……」  俺は雄介の言葉の答えのような甘い声のような言葉で答えていた。

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