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ー鼓動ー262
そう雄介は朝ごはんについて本当に真剣に考えているようだった。
頭を抱えてっていう程ではないのだけど本当に考えているようだ。
そして、
「ほなら!」
そう言うと急に大きな声を上げ顔を上げると俺の方へと顔を向ける。
「な、なぁー、ファーストフードに行ってみよっか?」
「ファーストフード!?」
俺には今まで縁の無い話というのか行ったことも無い為か頭にハテナマークを浮かべて雄介の事を見る。
「知らんのか? ハンバーガーとかポテトとか売ってるとこやって!」
「あー、それならなんとなくなら知ってるけど? でも、俺は行った事がねぇぞ」
「ほなら、逆に好都合やんか、行ってみたいと思うか?」
「まぁ、いいけどな」
そう答えておく俺。
という事で今日の行き場所は決まったようだ。
「ほなら着替えてー!」
「なんだお前着替えて来なかったのか?」
「だって、俺の場合には部屋着やもん、部屋の中でゆっくり出来る洋服みたいなもんなんやし、部屋の中だったらええやんか」
「え? あ……まぁ、そうなんだけどさ」
「ほなら、着替えてくるな」
そう言って雄介はリビングから出て行ってしまう。
暫くして雄介が着替えてリビングへと戻って来た。
「準備出来たし行こうか?」
「ああ、おう」
そう言って俺達は家を出てその雄介が言うファーストフード店へと向かう。
だが俺からしてみたら本当に初めてのお店でメニューも初めて選ぶという所だ。
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