「それでも嫌な事は嫌なのっ！！」 「嫌ってだけじゃ、やらない理由にはならいよね？」 　……え？　コイツ等本気で夜三組でやるつもりか！？　それは流石に嫌かな？　歩夢！　もう少し頑張って朔望に言い返してやってくれよ！　頼むっ！ 　そう俺は心の中で神頼みではなく歩夢頼みをしている。 「和也はどう？　やってみたいと思う？」 「勿論っ！　そんな事、滅多に出来ない事だしな！」 「だよね？」 　そう和也と朔望は同意見らしい。 　そして今度朔望は雄介の方へとその話題を振るのだった。 「雄兄さんはどうなの？」 「お、俺！？　俺は……」 　そう言うと雄介は俺の方に顔を向けて来る。 　そして、 「まぁ、俺は遠慮しとくかな？」 「え！　何で！？　こんな事滅多にある事じゃないんだよっ！」 「望の事考えてや。　ヤりたくない奴と無理矢理やったって虚しいだけやろうしな。　それに、誰かが待機しておらんとダメやろ？」 　雄介らしい言葉に俺はホッとする。 「これで、四対二なんだから多数決でやらない方で決まりだねっ！」 　と歩夢がそう誇らしげに言っていた。 　こうなれば確かにやらない方で決まりだろう。　流石は雄介って所かもしれない。 　俺だって、ここの所二回もシてきたのだから、疲れていると言えば疲れている。　だからシたくはなかったってのもあったからだ。 「ほな、飯の用意出来たから、とりあえずみんなで食べようや」 　そう言って雄介が下ごしらえした料理をソファの方へと運んで来る。 「あ！　ちょっと待った！　焼肉にしたんなら、外で食べないか？　バーベキューじゃねぇけど、立ちながらでもいいじゃん！」 「あ！　それもええなぁ！　ほな、倉庫にあるバーベキューセット持って来るかな？　それで肉焼いて行ったらええねんやろ？」 「そうそう！　そういう事！！」 　そうみんなで準備すると男六人もいれば準備にはそうそう時間は掛からなかった。 　確かに男六人でソファで食べるのは少しキツかったのかもしれない。　なら夕日が見える庭で焼肉にして立って食べた方がいいだろう。 　しかも庭だって暫く使っていない状態で逆に言えば勿体ない状態だったからだ。