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ー至福ー219
しかし立ってると、しがみつける所がないのが難点だ。 俺は拳を握りお風呂のタイルにしがみつこうとするのだが平らなタイルにしがみつく事は出来ず、そこで拳を握るだけで断念する。
二人の甘い吐息と激しい呼吸がお風呂内にエコーを聞かせ響く。 そして汗なのかそれともただのシャワーで流した水の粒なのかは分からないのだが、次から次へと体を流れ落ちてゆくのだ。
そして俺の足は雄介の逞しい腕によって更に広げられ、雄介のモノが一段と奥に入ってきた。
「ん! ぁあん!」
そして俺の体は再び雄介に揺さぶられ激しく俺の体が揺れる。
「ぁあん! んん!」
とどんなに口を塞ごうと歯を食いしばろうとしても、口は開き声が自然と漏れてしまうもんだ。
中にある気持ちいいポイントを突かれ、もう俺の頭も体も限界のようだ。 そう頭が快感で痺れてしまいそうになった瞬間だっただろうか、背後にいる雄介が俺の頭を掴み顔だけを雄介の方へと向かせると、唇を重ねて来る。 そんな中でもゆっくりと腰を動かして来る雄介。
口も塞がれてしまった事で、呼吸がしづらくなってくる。 だけどこういう時の雄介の唇っていうのは甘くて離したくなくなる。 そういつまでも重ねていたい位だ。 しかもチュッっていう軽い感じではなく舌を絡めたような何度も角度を変え長いキスを繰り返す雄介。
そして流石に唇を重ねている間は緩やかな腰の動きだった雄介も、唇を離したと同時に再び激しく腰を動かして来るのだ。
もうラストスパートかのように腰を打ちつけて来る。
「やぁああん! ぁあああん! もう! もう! んっ!」
俺のムスコさんは今まで以上に熱く、何かがモノの先端部分まで込み上げて来る。 それと同時に頭の中が弾けそうな位になってきていた。
きっと雄介がもう数回中にある気持ちいいポイントを突いて来たら、俺の体はどうにかなってしまうだろう。
とそう思ったその瞬間、今まで激しく突いて来ていた雄介の腰の動きが止まる。 そして中に何か熱いモノがジワりと広がって行くのだ。
「あ……」
それと同時に俺のモノの先端部分からもジワりと熱いモノが溢れ出て来たのが分かった。 そして雄介の男らしい荒い息と共に雄介のモノが俺の蕾から抜かれる。
「ん……」
俺の方もそれと一緒に甘い息が漏れてしまっていた。 雄介の熱いモノが抜けてしまった後というのは、何だか急にそこにあった何かが無くなってしまったと思うのは気のせいであろうか。 ま、そこにあった何かが抜けるのだから、そう感じてしまうのは当たり前な事なのかもしれない。
「まだ、力抜くなや……」
「……へ? 何?」
「望の中にある俺の白い液体を抜かないとアカンねんやろ? そりゃ、抜いた瞬間から出て来てるもんはええねんけど……いつまでも望の中におりたいやつもおるかんなぁ。 だけど、望の腹が壊れてしまう可能性もあるし、中きちんと洗わなぁアカンねんで……」
「知ってる」と返そうと思ったのだが、俺の方はもう恥ずかしくて死にそうな位になっていたからなのか、
「ああ……」
と答えるだけにおさめておいた。
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