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ー至福ー220
「とりあえず、浴槽の縁に手を付けて……」
それ位の事なら、あんまり恥ずかしいと思わなかった俺は、素直に従うのだ。
お風呂のタイルから浴槽の縁へと俺は手を移動させる。 そして軽く浴槽の縁を掴んだ頃だっただろうか、雄介がまた俺の両太腿を腕で広げると、双丘を高々と上げる形になる。
「へ? え? いやぁ……?」
今さっきまで恥ずかしい思いをしていたのに、またそんな格好をさせられて顔を真っ赤にする俺。
確かに雄介は蕾の中を洗うとは言っていたけど、こう体を重ねて冷めてしまった体というのは、意識があるからなのか先ほどよりも羞恥心というのが勝るような気がする。
「ゴメンなぁ……でもな、望に気持ち悪い気持ちになって欲しくないし……」
そこは雄介の素直な考え方なのであろう。 普通の人間ならそこが下心ありありの所なのであろうが、本当に雄介という人間っていうのは、そういう所全くもって下心というのは全く無い所がいいのかもしれない。
だからなのか、文句とか言える訳もなく、俺の方はただただ中にある白い液体を掻き出してくれるのを待っているだけだ。
だけど一回イってしまった体というのは、敏感だ。 だからなのか雄介が何も下心も無く綺麗に中を洗ってくれているのにも関わらず、俺の方は反応してしまっているようにも思える。
雄介が中に指を入れて掻き出してくれる度に、体はビクリとしてしまったり、腰が引けてしまったりして、甘い声も漏れてしまっていたのだから。
脳ではそういう行為は終わっていると分かっていても、無意識のうちに体の方は反応してしまっているという事だろう。 だからなのか今日の俺というのは素直というのか、再び俺のモノが熱を帯びて来てしまっているようにも思える。
ドクドクと波打ち始める俺のソコ。 本当に全身にある血液がソコに集中してしまっているかのようだ。 おさまれ、と脳内で指令を出しても全くもっておさまる気配というのは無い。 だからなのか俺の足というのはこうもじもじと、まるで小学生がトイレを我慢するかのような行動をしてしまっていた。 確かに雄介の足があるから足は閉じれないものの、閉じて太腿と太腿を合わせてもじもじとしたくなってくる。
「ちょ、まだ、足閉じちゃアカンねんって……」
「分かってる」けど、何だかその再び熱くなってしまった欲を雄介に知られたくなくて一生懸命俺の足は閉じようとしているだけなのだから。
だがそんな俺の行動に雄介が気付かない訳がないだろう。
「なぁ、足閉じてもうたら、中ちゃんと洗えへんやんかぁ……」
もしかしたら口を尖らせてまで文句を言っているのかもしれない。 と思うと俺の想像の中では可愛らしくて笑えて来るが、今の俺にはあまり笑っている場合では無さそうだ。
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