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ー未知ー41
さっきまであまり反応が無かった筈の俺のムスコさん。 雄介の方はキスだけで俺のモノを勃たせてしまうのだ。
「ゆ、雄介……」
そう名前を呼んで、潤んだ瞳で雄介の事を見つめる俺。
「どないしたん?」
そう雄介の方は逆に心配そうに俺の事を見つめて来る。
もう何年も何十年も俺は雄介の事見続けて来ているのに本当に飽きない。 そこは本当に好きだからなのか、愛しているからなのか。 人間って長くいれば長くいる程相手に飽きてきそうな感じがするもんなのだけど、本当に雄介の場合には飽きが来ないっていう感じだ。
「雄介……俺の方が、もう雄介に限界……」
気持ち的にそんな事を口にするのは恥ずかしかったけど、雄介に俺の気持ちが分かってくれるならと思い口にしてみた俺。 流石にこの意味は分かるよな。
その俺の言葉にクスリとする雄介。
「そやなぁ……俺の方やって、さっきの望の行動だけでも限界やったし……」
「やっぱり、さっき言ってたの、そういう意味もあるんじゃんか……」
と俺の方もクスリという感じで言ってみる。
「まぁ、そりゃな……好きな相手が目の前におったら、そりゃ、限界が来るのは、男の性 っていうもんやろ?」
やっと雄介の本音が聞けたような気がする。 そこに俺の方もクスリとするのだ。
「なら……」
「まぁ……そうやんなぁ……」
二人で甘くクスクスとすると、雄介の舌がゆっくりと動き出す。 さっきまで唇にあった雄介の唇が今度首筋を喰 んで、舌を皮膚へと這わせる。
それだけでも今日の俺の体というのは、ビクビクと反応してしまっているのは気のせいであろうか。 そして鼓動も最高潮になってきていた。 まだまだ全然こういう行為に関して絶好調の場面には達していないのに、もう体の方は全身を巡る血液が早くなってきてしまっていた。 今から既にこんなに早く動いてしまっていたんでは、最後まで体が保たないかもしれない。 もしかしたら途中で電池切れというのか、イってしまうそうな、そういう感じだ。
雄介の方も興奮しているらしく、皮膚に当たる息がもう既に荒い気がする。
そして気付いた時には、もう雄介の舌は俺の胸の突起まで来ていて、いきなり中心部分を舐め上げられた。
「ぁああ! ちょ、んん!」
一瞬でビクビクとしてしまう俺の体。 そして思わず背中を逸らしてしまっていたのである。
「望って、ココも弱いのな……」
珍しく雄介がそんな意地悪な事を言うもんだから、俺の方は思わず雄介の事を睨んでしまっていた。
「しかも、さっきあんまり気持ち良さそうにしてなかったのに、今、俺に舐められただけで背中逸らしてもうて、そんだけ、気持ち良かったっていう事やろ?」
「あ……」
ホント、今の雄介っていうのはさっきの優しい雄介から一変してしまったように思える。 そう急に意地悪な雄介になってしまったのだから。
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