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ー未知ー61
雄介の舌は爪先から今度は徐々に足や太腿を行き、お腹や胸の近くまで来ると鎖骨まで行ったかと思えば、再び胸の突起周りへと数周した後、急に胸の突起を舐めたのだから。
ビリビリとした快感が俺の体を巡る。
「ぁああん! ちょ、え? ぁあ!」
こう今まで以上に声が出たように思えるのは気のせいであろうか。
そんな俺に雄介の方は舐めながらクスクスとしているのか、雄介の胸やお腹が揺れている感じがダイレクトに俺のお腹辺りで感じているのだから。
雄介はクスクスとしながらも、今度は執拗以上に俺の胸の突起を舐めて来る。 勿論、片方の胸の突起は指先を使って摘んでだ。
「ぁ、あ……ぁああん!」
本当にいつも以上に快感というのが半端ない。 声だって普通に出てしまっている位なのだから。
下手すると快感で体全体で痙攣しそうな位までに気持ちいい位だ。
「ぁあ! ……ぁああ! いやぁあん!」
無意識のうちに腰も上がって来てしまう。 もう少しでイけるのに、と思ったところで雄介の唇が胸から離れて行ってしまうのだ。
雄介が俺の胸の突起から離れて行ってしまった後の俺の腰というのは、完全に重力によってベッドへと下ろされてしまっていた。
そこでとりあえずは荒くなってしまっていた呼吸を整える。
すると雄介が、
「な、気持ち良かったやろ?」
と満足気に聞いてきているのは気のせいであろうか。
だけど俺の方は、
「バーカ……」
と片手を瞳へと当て薄らと瞳を開けて、隙間から見える雄介に向かって、半分ふざけたようにそう言い放つのだ。
多分、今の俺は雄介に色々な感情が入り混じった感じでそんな事を言ってしまっていたのであろう。
そうムカつくや気持ち良くなり過ぎて、もうどうにでもなれや、恥ずかしい気持ち等、本当に色々な気持ちが今の俺の中では渦巻いていたのだから。
そんな俺にクスリと微笑んでいる雄介。
「お前らしいなぁ……」
と言っている位なのだから、全くもって雄介には今俺が言い放った言葉は効いてないということだろう。
寧ろ雄介からしてみたら、そんな俺の方が普通の俺だからなのかもしれない。
「ほな、今日はどんなことして欲しい?」
挙句そんなことを俺に聞いて来る位なのだから、全くもって、今さっきの俺の言葉は雄介には効いてなんかない。
「そ、そんなこと、俺が答える訳ねぇだろー」
俺の方は片腕で瞳を隠したままで言う。
「ま、確かにな……ほな、今日はこのまま俺のペースでってことでええか?」
そりゃ、そうに決まってるだろ。 そんな当たり前なことを聞くなよ。 とは思ったものの冷静になってみると本当にこのまま雄介のペースでいいのであろうか。 と疑問に思う俺。
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