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ー未知ー74

 しかも腰までも浮かせて来ているのだから、もうイってしまう寸前なのであろう。 あと一歩、俺が雄介のモノの先端部分を吸えば、雄介はイくに決まっている。  だからなのか俺の方も雄介のモノを手で扱きながらモノの先端部分を吸い上げるのだ。 「ちょっ! ぁああ! ホンマに……っ! む、ぁあ! い、イくっ!」  それと同時に俺の口の中に雄介の白い熱い液体が入り込んでくる。  本当、俺からしてみたら意識して雄介の白い液体を口の中に入れたのは始めてのことだからなのか、まさかこんなにもの勢いで口の中に入ってくるとは思ってなかったのかもしれない。 口の奥の方に白い液体が入り込み、どうやら気管の方に入ってしまったらしく咽せ始める俺。  だが人間としてむせるというのは当たり前の行動でもある。  そう気管の方に本来液体を入れる気管ではないのだから、それを吐き出す行為というのは人間としての拒否反応だろう。  もし一滴でも肺の方に液体が入ってしまうと溺死してしまう。  だから人間死なない為の拒否反応という事だろう。  暫く俺の方は咽せていると、雄介の方はまだ息が切れてしまっている状態なのに半身を起こして俺の背中をさすって来てくれていた。  本当に雄介っていう人間は何処まで俺に優しいのであろうか。  雄介だってイってしまった後の気怠さっていうのはあると思うのだが。  そしてやっと俺の方も落ち着いて来て顔を上げると、そこには雄介の笑顔がある。  ホント、雄介は雄介なんだ。 と思った瞬間なのかもしれない。  きっとずっと俺が落ち着くまで俺に笑顔を向けてくれていたのであろう。 「望の方は、これで、満足か?」 「え? あ、ああ……まぁな……」 「ほんなら、次は俺の番でええか?」  そう切ないような笑顔のような表情で言ってくる雄介。  でも何で切ない表情までしているのであろうか。  俺の方は数秒考えた後、 「なぁ、そんなに雄介は俺にお前の白い液体を飲ませたくなかったのか?」 「……へ? なんでなん?!」  そう目を丸くしてまで聞いてくるという事は、別に何も考えてなかったのかもしれない。 「え? いやな……」  俺の方はそこまで言うと、両膝を抱えて顔を俯ける。 「お前の笑顔の中に悲しそうな雰囲気が入ってからな……」 「あ……」  そういう反応をするという事は、やはりそういうことなのであろう。 「いやな……別に……何ていうのか……こういう行為すんのに、わざわざ、人のを飲まなくてもいいと違うかな? って俺は思うねんけど……? だってな、望のそんな苦しそうな表情を見たくないっていうんか……」 「だけど、何でもかんでも練習っていうのは必要なんじゃねぇのか? 練習しないと上手くならないだろ?」 「あ! 確かにな……」

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