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ー未知ー89

「あ、え? そうだったよなぁ……でもさ、その後っていうのは、和也に助けられたっていうの?」 「あ、ああ……そうやったな……。 ホンマ、和也には感謝の言葉しか無いわぁ……」 「ホント、和也には色々と世話になってるしな」  そこは何でだかクスクスとしてしまう俺。  とりあえず懐かしい話というのは、後にして、 「あー、えーと……こう懐かしい話っていうのは後にしてだなぁ……」  俺の方はそこまで言うと、下の方へと視線を向け、 「とりあえず、今は、中途半端な状況だし?」  その後は視線を宙へと浮かせ、俺からしてみたら恥ずかしい言葉を連発する事になるのかもしれないのだから、なるべくその言葉を使わないように雄介に上手く伝わるように言葉を並べるのだ。  その言葉と視線で雄介の方は、俺が何が言いたいのかに気付くと、 「あ、ああ! そういう事な……確かに、こないな中途半端な状況じゃ、なぁー……ほなら、望は中に挿れて欲しいんか?」 「あ、あー……別に……そういう事じゃなくてだな……とりあえず、俺の方は大丈夫なんだけどよ……ゆ、雄介の方が心配になったっていうのかな?」  やはり、そういう事に関して俺の方はこう素直に言えないようで、また言葉を選んで視線を外してまで雄介に話すのだ。 「俺の方は、ま、とりあえず、平気なんやけど……」  そこでなぜか一旦言葉を止めてしまう雄介。 「あ、あー! そんな、話しておったら、ここの回りに付いてるローションが乾いて来てもうてるわぁ……もっ回、ローションを中に入れてからの方がええのかもしれへんねぇ……」  その雄介の言葉で俺の方は雄介の事を気持ち的に睨み上げるのだ。 だってそうだろう。 なかなか中に雄介が挿れなかったのだからソコが乾いてしまったのだから。 「ホンマ、スマンな……」  そう言って雄介の方は、一旦ベッドから離れて行ってしまう。  しかし今日という日は、本当に時間を掛けてというのか、こう色々な話をしながらだからだったのか本当に時間が掛かってしまっているようにも思える。  いや久しぶりに時間をかける事が出来るからこそ、のんびりとゆっくりとシてるのであろう。  暫くして雄介が今さっき雄介が居た場所へと戻って来ると、手にはローションが握られていた。  今回、俺達が利用しているローションというのは、先が少し細くなっている物だ。 だからある意味、直接その細くなっている部分を後ろの蕾から中に入れるだけで中へと液体を注入出来る物でもある。 「ほな、入れて行くな……」  その雄介の掛け声で中へとローションが入って来るのだ。  しかし未だにこのローションの気持ち悪さには慣れない。

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