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ー未知ー95
それに今日は婚約指輪までも予約する事が出来たのだから、余計に心も体も雄介とこれから歩んで行こうとハッキリと決めたから今日はこういう行為が気持ち良く感じていているのであろう。
それからの雄介は本当に俺にだけ快感を与え続けて来てくれた。
何度も何度も俺の中にある気持ちいいポイントを雄介の熱いモノで突いて来てくれて、今日の俺と言うのは、本当に何回も何回も色っぽい声を上げていたのかもしれない。
「ぁあん! もう、ダメ、だめぇえええ! イくからっ! ホント、イく! イきたいからぁああ!」
と俺が訴えるかのように言うと、雄介の方は、小さな声で、
「そっか……」
そう納得するかのように呟くと、俺の体を持ち上げて自分の方へと視線を向けさせると、今度は雄介の方がベッドへと座るのだ。
当然、俺の方も雄介の上へと座る形になったのだから、更に雄介のモノを奥で感じる事になる。
「……へ?」
思わず俺は雄介の事を見つめてしまっていた。
「俺が望の顔を見たかったからな。 ほら、今までバックやったから、望の顔見られんかったやろ? だから、急に俺の方が寂しくなったもうたんやって……」
そんな言葉、きっと雄介にしか言えない言葉だろう。
俺の方はその雄介の言葉に嬉しくもあり恥ずかしくもありで、こうよく分からない表情をしていたのかもしれない。
そんな俺の表情でも雄介の方は、微笑んで来る。
本当、雄介のそんな表情に俺の方が負けてしまいそうだ。
その太陽な笑顔に俺の方はもう何度救われただろうか。
俺が本当に悩んでいても、どんなに厳しい状況になっても、俺を励ます為とか、そういう時に雄介というのは俺に向けて笑顔でいてくれる。 そんな雄介に俺の方はどれだけ助けられたのであろう。 恋人っていうのは、こういうもんなんだと教えてもらっているような気がする。
だから俺の方だって雄介に関してはもう信頼する。 という気持ちになって来ているのだから。
「……俺もだから」
流石に素直に言葉にするのは恥ずかしかったから、小さな声でだったのだけど、俺の方も雄介に伝わるように言ってみた。
すると、雄介の方は再び笑顔で俺の方へと視線を向けてくれる。
そして何も言わずに俺の体を抱きしめてくれて、
「ホンマ、俺は望と出会えて幸せもんだわぁ……」
抱きしめてきてくれたと同時に心臓らへんへと耳を当てていた雄介。 きっと雄介は俺の温もりを感じたいから、そう俺の事を抱きしめたのだが、俺の心臓の音が雄介には丸聞こえだろう。
そこにも顔を真っ赤にする俺。
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