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ー未知ー122
「え? あ、まぁ……なんていうのか……ま、ああ……」
その雄介からの質問に、俺の方は動揺しまくってしまい、言葉にならないような感じで答えてしまっていたのだ。
そんな俺の様子に、雄介の方はクスクスとしている姿が見える。
そんな雄介の様子に急に顔が赤くなり、
「ちょ、ちょっと……な、なんだよ……え? あー……」
未だに動揺している俺を見て、雄介の方は急に俺の頭を撫でながら、
「望のことは分かっておるって……そんな、望が俺からしてみたら可愛いっていうんかな?」
「はぁ!?」
そう、俺の方は雄介に向かって抗議の声を上げるのだ。
だってそうだろう。 今の俺の行動に雄介は俺のことをからかったのだから、抗議の声を上げるのは当然なことだろう。
「ホンマ、望も俺と長くおって、成長して来た証拠やしな……」
さっきまでふざけてると思ったら、急に真剣な表情で真面目な声で言い始める雄介。
「あ……ああ、おう……」
真剣にそう言われてしまったら、俺の方はそうとしか答えられなかった。
「な、望……ホンマ、これからは、ずっと一緒にいることが出来るなぁ……。 本当にこれからもずっと……」
それをいつもの笑顔で言われて、その笑顔に俺の方がホッと胸を撫で下ろしたのは言わなくても分かるだろう。
「あ、ああ……」
そして、そう真剣に言う雄介に俺の方がドキドキとして来てしまったように思える。
本当に俺は雄介のことが好きになって良かったと思える。
こんな俺のことを真剣に想ってくれて、真剣に愛してくれて、そしていつでもドキドキとさせてくれているのだから。
それから俺達はデパートに止めておいた車に乗って、家へと向かう。
「そういや、今日の夕飯どうする? 何か食べたい物とかのリクエストとかあるか?」
「んー……特に何もねぇかな?」
そう、俺の方は言うと、雄介の方が俺の方を見つめてくる。
丁度、車は信号で止まれたからだ。
しかも視線が合ってしまい、再び俺の鼓動が早くなる。
未だにこう言う風に意外な時に視線が合ってしまうと鼓動が早くなってしまうもんだ。
「あ、ああ……そういうことやんなぁ……」
どうやら雄介の方も俺と視線が合ってしまい、気まずくなったのか、直ぐの正面へと視線を向けて、そう答える。
きっと雄介の方も今のは意外だったのであろう。
気持ち的に会話に間が空いてしまった。
だけど今は俺の方がそこまで気を使うこともなく、確かに今一瞬俺の鼓動は早くはなったものの、そこは素直に、
「俺の方は、寧ろ……お前が作ってくれる料理だったら、何でもいいってことなんだけどな……」
そう、笑顔を雄介の方へと向けるのだ。
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