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ー未知ー137

 お風呂場から出て、脱衣所で軽くバスタオルで体を拭くと、それを腰へと巻き付け、パジャマだけを持って地下室へと向かうのだ。  どうせ体を重ねるのが分かっているのだったら、パジャマは後で着ればいいと思ったのだから。  いつものように地下へと向かうドアまで来ると、雄介が階段のスイッチを入れる。 すると地下へと通じる階段の電気が点き、階段を降りて行く俺達。  流石は地下室へと向かう階段で、気持ち的に涼しく感じるのは、まったくここには昼間さえ光りが入って来ないからなのかもしれない。  地下室へと入るドアの前まで来ると、そこの壁にはもう一つのスイッチがある。 そのスイッチを押すと、上で付けた階段の電気が消えるシステムになっている。 そのスイッチを今度は俺が消すのだった。  部屋の中へと入ると、壁にはその部屋の電気のスイッチがある。  地下室で元々こうスるだけの為に作られたというだけあるのかもしれない。 電気は蛍光灯のようには明るくはない。 こう間接照明くらいの明るさしかないのだから。  俺はパジャマをベッドの上へと放り投げるように置くと、うつ伏せの状態でベッドへと上がるのだ。  さっき雄介に誘われた体というのは、もう既に興奮状態でもある。 心臓の鼓動は早く鳴りっぱなしでもあるし、気持ち的に自分のモノに既に血液が集中し始めてしまってもいるのだから。  自分の体はもう不思議と雄介を求めてしまっていた。  しかも気持ち的にも体の中からこう疼くというのか、後ろの蕾も疼くというのかヒクヒクと期待しているというのか、何だか今の俺には自分的によく分からない気持ちになって来ているのかもしれない。  その間に雄介は、部屋の中を歩き回っているようにも思えるし、俺がうつ伏せの状態でいると、何かこう機械音的な物も聞こえて来る。 すると俺の足の方でベッドが沈む感じがした。 きっと雄介がそこに選んだ玩具を置いたのであろう。  だが雄介がまだここに止まる気配というのはない。 物をベッドへと置いたかと思えば、次の物を探しに行ったようにも思える。 「な、今日はいつもと違うことやってええか?」  そう俺に問うて来る雄介。 「へ? い、いつもと違うって?」  そういうところはまだ答えるのが恥ずかしい俺は戸惑いながらもそう答える。 「ん? だって、それを言うたら、望はやらんって言うやんかぁ……」  確かにそうなのかもしれないのだけど、 「んじゃあ、逆に言わなきゃ、やらせねぇって言ったら?」  そう若干ふざけたように言う俺。 たまには俺の方が優越感に浸るのもいいだろ?

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