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ー未知ー160
今日の雄介っていうのは、本当に恥ずかしいことを言っているような気がする。
でもいい風に考えると、雄介も今の俺に慣れて来てくれたということなのであろう。
そこにさえ今は幸せな気分で、雄介にもその幸せな気分をおっそわけしようと雄介へと笑顔を向けるのだ。
それを見た雄介は、そのまま笑顔で返してくれる。
本当に雄介の笑顔っていうのは、自然のままだ。
接客とかで作った笑顔っていうのは、こう自然ではない。 だがこう雄介の場合には心から笑顔を作ってくれているからなのか、凄く自然でこっちまでも嬉しくも楽しくもなってくる感じなのだから。
だけど今やっていることというのは、ただ恥ずかしいだけなのだけど、そこは仕方がないのであろう。
「ふぅ……ぁ……ん……ぁああん!」
本当に雄介っていうのは、ゆっくりで丁寧で、俺の呼吸に合わせて玩具を動かしてくれるもんだから、その行為さえも優しく気持ちいい。 よく激しい方が気持ちいいという人はいるのだけど、俺の方は雄介みたいに優しく緩やかな方が気持ちいい方だ。
しかも、こう後ろの蕾の入口部分をそれぞれの球が通過していくのもよく分かる。 それは視覚ではなく感覚でだ。
寧ろ俺の場合、こういう行為をしている時というのは、完全に目を瞑ってしまっているのだから。 だけどその目を瞑っているからこそ、感覚の方が研ぎ澄まされているのかもしれない。 だからより良く感じることが出来るのであろう。
もう何個俺の中にその玩具の球が入っているのかっていうのは分からないのだけど、流石に俺の中が段々とキツくなってきたように思える。
だからなのか俺の方は今まで気持ち的には気持ち良さそうな表情をしていたのかもしれないのだけど、痛みで顔を歪み始めていたのかもしれない。
そこに気付いた雄介は、
「も、中に入れるの限界か?」
そう優しく聞いて来るのだ。
「え? あ、まぁ……ああ、そう……かな?」
なんて曖昧な感じで答えてしまう俺。
一応はこういい行為というのは、まだまだ俺からしてみたら恥ずかしい行為なのだから、そう答えるのが妥当だろう。
「そっか……」
そう雄介の方は自然に言うと、
「ほなら、この玩具、このままで抜くか? それとも、暫くココでこの玩具を動かしていくのか? どっちにする?」
その雄介からの質問に俺の方は一瞬で顔を真っ赤にするのだった。
寧ろ、雄介にそんなことを聞かれるとは思ってなかった俺。 それに俺からしてみたら十分過ぎる程、恥ずかしい。 それに理解出来たからこそ、その質問に顔を真っ赤にさせたのだから。
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