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ー未知ー163
とりあえず俺は自分を落ち着かせる為に、深呼吸をするのだった。
「んー、望の場合、振動っていうのは、刺激が強すぎるんかなぁ?」
そう半分は独り言のような半分は俺に向かって言っているような感じで言っている雄介。
「あー! ほなら、玩具動かすだけでええか?」
さっきのは独り言だったのかもしれないのだが、どうやら今度は俺の方へと視線を向けているのだから、俺に聞いてきているようだ。
そんなことを聞かれても俺の方は本当に困る。 いや寧ろ恥ずかしい。
「あ、いや……べ、別に……だな……? あー、いいんじゃねぇのか?」
俺の方は恥ずかしいからなのか、言葉を詰まらせながら答えるのだ。
「なら、動かすだけでええな!」
そう雄介の方は納得すると、本当に動かすだけにしたらしく、ただただ雄介が玩具を出したり入れたりを繰り返すだけになってしまったのである。
確かにそれだけでも俺からしてみたら凄く気持ちがいいのだけど、そうしっかりと雄介の場合には俺が気持ちいいポイントを突いて来てくれるのだから、だけどこうさっきみたいな刺激は無いということが何だか体が寂しいというのか足りないと感じているのかもしれない。
だけど俺から雄介に求めることは出来ず、ただそれだけの刺激で諦めていた。
凄くいいのだけど、柔らかく優しい刺激。
「ん……ぁ……ぁあん……ぁ……ん……」
俺の甘い声も何だか単調というのか柔らかい甘い声になっているのかもしれない。
そう全然気持ち良く無い訳じゃないのだから。
「気持ちええか?」
そう問うて来る雄介。
「え? あ、まぁな……」
あまり激しくは無いのだから、そういったことは普通に答えられるくらいでもある。
「もしかして、まだ、足りないかぁ?」
「あ、いや……だ、大丈夫だから……」
確かに刺激は足りないものの、俺からしてみたら、それ以上は恥ずかしくて答えられないというところなのだから。
「……そうか……?」
雄介はその俺の言葉に何となくだが、俺が足りないと思っているのに気付いているようなのだけど、どうやらそれ以上は突っ込んで来ないようだ。
「ほなら、次は何する?」
「……へ?」
その言葉に俺の方は思わず雄介の事を見上げてしまっていた。
こういう行為に関して俺の方は完全に雄介に任せているからなのかもしれない。 それにいつもの雄介だったら、自分の中で何やら思いついてやってくれていたのだから。
「ほな、もう、挿れてもええか?」
「え? あ、ああ……雄介がいいっていうんだったら、いいんじゃねぇのか?」
「ほな、そうしようか?」
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