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ー閃光ー41

 だから、さっき雄介は昼間は忙しいと言っていたのかもしれない。  そして、雄介が作ったご飯が運ばれてくる。  やはり、ランチョンマットを敷いて、いくつもの料理をそのランチョンマットの上に並べると、食事が豪華で美味しそうに見えるのは気のせいだろうか。  雄介は、そういうところが几帳面な性格なのかもしれない。  前まで雄介も働いていたけれど、今はもう専業主夫として家事をしているので、こうしてゆっくりとした時間を過ごしながら、こういった食事も作れるのだろう。  そういえば、前に雄介が言っていたことがある。料理は春坂に来て、消防士になってから、つまり一人暮らしを始めてからするようになったと言っていた。その時、消防士は体が資本だから、栄養のことを考えながら作らなければならないと言っていた。つまり、その知識がちゃんと頭に入っているのだろう。  普通の男性は、そういうところをあまり考えないと思う。むしろ、俺がまだ雄介と出会っていない頃なんて、コンビニの弁当やカップラーメンが当たり前だった。  今日はあれだけスパイシーな匂いがしていたのだから、カレーだろう。  カレーにサラダと、本当にありきたりな料理ではあるけれど、それらをランチョンマットの上に綺麗に並べると、豪華な店で食べている気分になる。  そして料理がランチョンマットの上に並べられると、二人で「いただきます」と言って食べ始める。  しかし、雄介が作るカレーは何かが違う。スパイシーなところもあるけれど、舌触りも滑らかで、本当に美味しい。 「このカレー、何か入れているのか?」 「いや……?」 「じゃあ、何か他に変わったことでもしているのか?」 「いや?」 「じゃあ、なんで、他のカレーとは違う味みたいなのがしてるんだ?」 「あー、多分、俺のオリジナルだからと違う?」  雄介の何気ない言葉に、俺は吹き出しそうになる。  『雄介のオリジナル』とは一体何なのだろうか。そこが気になってしまい、俺はその雄介の言葉に吹き出しそうになってしまった。 「……お前のオリジナルって?」 「んー、市販のカレールーは使わずに、自分で作ってるって言ったらええんかな?」  その言葉に再び吹き出しそうになる俺。 「……はぁ?! カレーって、自分のオリジナルで作れるもんなのか?」 「まぁ……いろんなスパイスを使えば作れるよ……」

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