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ー閃光ー153

「そりゃ、俺だって聞いてみたいって思うけどさ……先ずは、雄介に教えてあげるもんなんじゃねぇのか? それとも、望はマンションに帰ってから、みんなの前で、雄介との思い出のコンビニの話をするのか?」  そこまで言われると、確かにみんなの前で話すよりは、少人数の前でコンビニの思い出話をする方がいいと思った俺は、 「とりあえず、今さっき行っていたコンビニは、雄介が俺の家に初めて来た時に寄ったコンビニなんだよ。そん時はお酒とか飯とか……後はまだ決めてなかったけど、雄介はどうやら家に泊まる気満々だったらしいから、下着とか買い込んで、会計が五千円になったんだよな。まぁ、ここでの買い物に関してはそれくらいかな?」 「……ん? ここでの買い物の話は簡単に説明して、そんくらいだとしてさ、その言い方だと、その後に何かあったっていうニュアンスだよな?」  本当に和也っていう人間は、そういう言葉に関して、色々と拾うのが上手いと思う。  そんな和也ともう何年も一緒にいるのに忘れていた自分も悪いのだが、もしかしたら自分自身も聞いて欲しいと思ったからこそ、そんなニュアンスで言ってしまったのかもしれない。 「和也だって、覚えてんだろ? 俺たちが初めて喧嘩みたいなのをしたことをさ……」 「あ、あー! そう言えば、そうだったな。で、そん時は確か……雄介が望のことを背後から抱きしめた時に、望は『離せよ』って言っちゃったんだっけ?」  和也の方も、相当昔の話だからなのか、その昔の記憶を辿りながら話をしてくれているらしく、視線を天井の方へ向けて話を続けていた。  俺の方は当然、そんな昔の思い出なんか、しかも雄介と初めて喧嘩した時の思い出なんか思い出したくもなかった。だが、雄介の記憶を取り戻さないといけないと思ったからなのか、話を続ける。それも、その言葉は雄介にとってずっと心にしまっておいた言葉だったのだから。 「それからさぁ……俺のその言葉で、二人の間に溝みたいなのができちゃったんだけど……俺的にはだな……」  そこは単純に、俺がそれを言うのが恥ずかしかったからなのか、一度咳払いをし、 「『抱き締められることで、雄介の温もりを覚えてしまうのが嫌だったから、むしろその温もりを覚えちまったら、離れるのが寂しくなるから』っていう意味でな……『離せよ』って雄介には言っちまってたんだよな。だから、雄介はそれを勘違いして、『離せよ=望に嫌われた』って思ってたらしいんだよなぁ……」 「確かに、そんな感じで、雄介と望が初めて喧嘩したような感じだったもんなぁ……そん時、望は俺にそのことについて相談してきたしさ」

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