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ー閃光ー158

「クス……雄介さんが望さんに一目惚れだったのですね……」 「あ! そうだった! そうだった! それでだな、雄介は最初、望のこと、『女医さん』って間違えてたんだぜ」  そう和也が本当に笑いながら言ってくるのだから、そういうところが俺からしてみたらムカつくところなのかもしれない。 「和也ー、そこは、望さんが傷付くところなので、あまり突っ込まないで下さいよー」  「うっ……」逆にそこを突っ込まれると余計に心に刺さるのだけど、裕実の場合、悪気も無さそうに言うのだから許せてしまうのは気のせいであろうか。だが、和也の場合はそのことについて馬鹿にするように言ってくるから腹が立ってくるのであろう。  とりあえず、今日はあまり怒らずに、深呼吸をして自分を落ち着かせると、 「ホント、だけどさ……あそこで雄介が俺に一目惚れしてなかったら……俺たちの今は無かったってことなんだよなぁ……?」  と俺は本当に自然にそんなことを口にしていたのだが、何だか視線が俺の方へと向けられているのは気のせいであろうか。 「ん? 望、大丈夫か? ん? また、望の方も記憶喪失の後遺症なのか?」  と真顔で和也が俺にそう問い掛けてくる。 「は? え? 何が?!」  と和也の言葉に、こう慌てたように返す俺。  そんな俺に、和也と裕実はクスクスとし始める。 「ホント、お前らしいよなぁ。なんか、久しぶりに望たちのところに来て良かったよ。雄介の方はわからないけど、望はなんだかんだで元気そうだし、変わらないしな」 「ですね。本当に望さんが元気そうで良かったですよ」 「ほら、雄介がこうなっちゃったからさ、望も鬱々って感じなのかと思ったけど、そうでもなくて良かったって感じかな? ほら、昨日はみんなが居たからそういうこと見れてなかったけど……今日はもういつもの四人だろ? 朔望たちも、そう言った意味で自分の家に一回行ったみたいだぜ。『和也たち、四人だけの方が色々と話せるだろ?』ってさ。それもあるんだろうけど、朔望たちの場合には、そりゃ、家に行けば例の地下室があるんだから、それも目的なんだろうけどな」 「あー、ああ……」  和也の言葉に本当に驚かされて、俺は開いた口が塞がらない状態になっていたのかもしれない。  本当に和也という人物は俺のことをなんだかんだで見ている。  確かに雄介が入院してくる前は、「俺と気が合った」とか言っていたけど、こんなにも俺のことを見ていたなんて今まで全く気付いていなかった。いや、雄介と出会ってからしばらくは俺のことを好きだったらしいのだが、和也は俺の気持ちが完全に雄介に向き始めていると気付いた時には、俺から手を引いてくれていたのだから。

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