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ー閃光ー159

「フフ……でも、雄介さんと望さんって、そんな素敵な出会いだったんですね」 「そん時はまだ和也が俺のことを好きだったみたいでさぁ……あん時の和也は大変だったんだぜー」 「へ? え? そ、そんなことはねぇからっ!」  そう言って、何かを誤魔化そうとしているのか、慌てたように答える和也。 「俺たちの間に入って、邪魔してきたりよー」 「確かに、そうだったけど……その後は変わっただろ?」 「確かに、そうだったけどさぁ……なかなか俺が雄介に告白の返事ができなかったくらい、お前、邪魔してきただろ?」 「ん?」  今まで俺に押されっぱなしだった和也だが、急に何か形勢逆転できるチャンスでも見つけたのか、ニヤけた表情になると、 「まぁな……そりゃ、俺は望のことが好きだったから、先に雄介が望に告白した時には、マジで焦ったぜー。それで、望は初めて男に告白されたもんだから、俺に相談してきただろ? だから、俺は望が雄介に告白の返事をするのを邪魔してきたんだけどなぁ?」  さっきまで焦っていた様子の和也だったが、今度は開き直ったかのように話し始める。その変化は一体どういう心境の変化なのだろうか。  そんな和也に逆に慌て始めたのは俺のほうだった。まさか、こんなに早く和也が立て直してくるとは思っていなかったのかもしれない。 「あのさ……あの時の想いを俺に言うのは構わないんだけどさ……お前、大丈夫なのか? その……隣にいる……」  そう言って、俺は裕実の方へと視線を向けながら話す。 「お前こそいいのか?」  和也も小さな声で、俺に問いかけてくる。  その和也の言葉に、俺は思わず首を傾げてしまう。俺からしてみれば、和也の思惑が全く見えてこなかったからだ。  その後、和也に服の肩あたりを引っ張られ、俺は雄介と裕実から少し距離を取られる。そして、急に内緒話のように和也が囁く。 「だからさ……今は雄介にはいろいろと過去のことを思い出してほしいんだろ? ならさ、昔のそういった馴れ初め話も入れてもいいんじゃねぇのか? もしかしたら、俺に嫉妬して思い出してくれるかもしれねぇだろ?」 「だけどっ! 裕実の方は!? 裕実だって、昔のそんな話をしたら嫉妬するだろ?」 「そこは、別に後で裕実に言うからよー。とりあえず、今は雄介の方が優先だろ? それに、俺たちがここにいられるのは約一週間しかないんだからさ……昔の思い出話をしたら、少しでも雄介が何か思い出してくれたら、今はそっちの方がいいんだしさ」 「あ……」  和也にそこまで言われると、俺も変に納得してしまう。  確かに、和也から裕実に話をしてくれれば、それで裕実も納得してくれるだろう。ならば、今は和也の言う通り、雄介優先で話をしていった方が良いのかもしれない。

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