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ー閃光ー177

 そこで和也はため息をついた。  そのため息が、俺にはどんな意味を含んでいるのか、なんとなくわかった気がした。  『そんな奴だから、望がお前に何も話さないんだよ』というため息だろう。 「ま、とりあえず、あれだな……まずは自分の性格を見直したほうがいいんじゃねぇ?」  和也はそういうことに関して、相手のことを思ってなのか、こうストレートに言うのだ。 「どういう意味です?!」  まあ、美潮がそう返すのも当然だ。 「分からないんだったら、まあ、お前って、そういうもんだってことなんだよ……」  和也が美潮のことを嫌っているのか、それとも『望のパートナーなんだから、もっと望のことを引き出さないと……』とでも思っているのかは分からないが、今の言葉からすると、和也は美潮を煽っているようにしか思えない。  当然、美潮もその言葉に黙っていられるわけがなく、ソファから立ち上がったようだ。 「やっぱり、梅沢さんって、吉良先生の恋人さんなんですね!? だから、僕に嫉妬してるっていうことなんですか?! そうですよねぇー、僕のほうは毎日のように吉良先生と仕事してますから、当然、恋人さん……あ、えーと……今は結婚しているんでしたっけ? それなら、僕に嫉妬して、そういう風に言ってくるのって当たり前なことですもんねぇー」  その言葉に、和也も俺も同時に吹き出した。 「……って、なんで俺と望が恋人同士だって思うわけー?」  和也はなぜか全く余裕の表情で、美潮にそう尋ねた。しかもソファの背もたれに両腕を置いてだ。 「え? だって、名前呼びしてますし、すごく親しそうですしね……」 「本当にお前って、望から何も聞かされてないんだなぁ……それで、よく望の看護師が務まるよなぁ? 一応、仕事ではお前と望はパートナーってことだろ? パートナーって、何でも話せるっていうのもパートナーなんじゃねぇのか? まあ、恋人も親友もそうだとは思うけどさ……。って、お前って、恋人同士だけが何でも話せる仲だと思ってるわけ? それだったら、今までいい友達に巡り合ったことがなかったんだな。あ! そっか……お前自身がそういう性格だから、まず友達さえもできたことがないのかもなぁ……」  その和也の言葉に間髪入れず、美潮も反発してくる。 「いましたっ! ちゃんと僕にも友達はいましたからっ!」  部屋中に響くような大声で叫ぶ美潮。 「本当に!? 友達はいたかもしれねぇが、心からいろいろ話せるような友達はいなかっただろ? ってか、上辺だけの友達っていうのは、誰にだってたくさんいるんだよ。そんなの数えたら、誰にだって十人はいるだろうよっ! そうじゃなくて、俺が言ってるのは、心から話せる友達はいるのか? ってことなんだけどなぁ」

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