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ー閃光ー188

 なんだかんだ話をしているうちに、いつの間にか俺は家に着いていた。  一人で車を運転している時というのは、いくら近くても時間が長く感じるものだが、二人でいると本当に時間が短く感じるものだ。  マンションの駐車場へ車を止めると、俺と和也は車から降りた。  和也はもう俺の車に慣れきっているから、何も言わずにスッと降りる。そのおかげで、ほぼ同時に車を降りることができたのだろう。  そして俺たちはマンションのエレベーターへと向かった。  このマンションは、レンガ風なのか本物のレンガなのか、外見が一面レンガで覆われている。駐車場は特におしゃれというわけではなく、ただのコンクリート剥き出しの状態だ。  確かに外見はおしゃれなマンションだが、駐車場は住人しか利用しない場所だから、そこまで気を使っていないのかもしれない。  エレベーターに乗り込むと、俺たちは三階にある自分たちの部屋へ向かった。  だが、一階を過ぎたあたりだろうか。突然、エレベーターの電気が消え、音までもが途絶え、真っ暗で静かな空間へと変わってしまった。 「……はぁ!? え? 何!?」  最初に騒ぎ出したのは和也だった。  本当にこういう時、一番最初に騒ぐのは和也の方だ。 「え? あ、な、なんなんだろうな?」  一見冷静に見えるかもしれないが、俺だって焦っていないわけではない。むしろ、内心はパニック状態だ。  和也の声が聞こえるだけで、目の前は何も見えない真っ暗闇の世界。  現代において、光が一切ない世界なんて、人生で数えるほどしか経験することはないだろう。  どうやら和也はエレベーターの壁を触っているらしく、手で壁を叩くような音が聞こえてくる。  だが、和也は一体何をしているのだろうか。 「あー! あった!」  元気な声を上げる和也。 「確か、このボタンを押せば良かったんだよな?」  それが独り言なのか、俺に話しかけているのか分からないが、俺はとりあえず、 「あ、ああ……」  と答えた。  だが、正直言って、和也が何をしようとしているのか、俺にはまだ分かっていない。  その直後、何かを押す音が聞こえてきた。  真っ暗闇で何も見えない状態だと、こういう時は聴覚が一番敏感になるものだ。 「え? 何で?!」  今度は和也から驚いたような声が聞こえた。 「なぁ、さっきから和也は何をやってるんだ?」 「……へ? あ、ああ……コレね……」  そう言って、間を空ける和也。

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