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ー閃光ー204
「それに、望だって、そろそろ体の限界なんじゃねぇ? だから、この前、お風呂でそういうこと考えちまって、のぼせそうになったんじゃねぇのか? それに、出さないのは自分の体にも良くないことだろ? そういうことを考えて、一応、俺は発言してるつもりなんだけどな……」
本当に、たまに和也の言葉には驚かされる。
何も考えていないお調子者かと思いきや、ちゃんと考えて、おふざけする時と真剣な時を使い分けているのだから。
だけど、本当に今の俺ではそういう話には向いていない。でも、和也の言う通り、男って本当にそういうのは抜かないと体に悪いのは知っている。だけど、どうも俺は一人では抜けない体になってしまっているから、本当にどうしようもない。
それに、今まで和也の言葉に反撃してくれていた裕実も、今の和也の言葉には反撃できなくなってしまった。今、和也が言っていることは割と正論だからであろう。
だが、その直後、雄介がお風呂から上がって来てしまい、そこで一旦会話が止まってしまう。
俺が安心したのは言うまでもない。むしろ、今の雄介に「ナイスタイミング」とまで思ってしまったのだから。
そういえば、気付いた時には電気は復旧していた。みんなの明るい顔が再び見えるようになっていた。
「なーんだ……雄介、風呂から上がって来ちゃったのかぁー……」
と残念そうに口を尖らせる和也。
「まぁ、いいや……俺が先に風呂に入らせてもらうなぁー」
という言葉に、俺と裕実は視線を合わせる。
一体、和也はどういう風の吹き回しなんだろうか。
こういう時でも、和也と裕実はあーだこーだ言いながら一緒にお風呂に入っていたはずだ。なのに、なぜ今は一緒にお風呂に入らなかったのだろうか。そこは本当に疑問に思うところだ。
和也がお風呂に入ってから、リビングでは俺と裕実の二人きりになる。雄介は、お風呂から上がると早々にベッドで寝てしまったようだ。
向かい合って座る俺と裕実。どちらもお話というのは得意ではない。だから、黙ったままの状態だが、向かい合って座っているせいで、余計に話しにくい状況かもしれない。
「あ、えーと……何で今日は和也一人でお風呂に入ったんだろうな?」
そう言って、俺は視線を天井へ向けながら、気まずそうに裕実に話題を振る。
「え? あ、何ででしょうね? そういうところ、たまに和也っぽくない時ってありますしね」
俺の喋り方はまだぎこちないものだったが、裕実の方はわりと普通に話していたように感じる。
「でも、いいじゃないですかぁ? だって、僕と和也が一緒にお風呂に入ってしまったら、望さんや雄介さんに悪いですからね」 「あ……まぁ、そうだな……」
そう言われて、俺は裕実の言葉に納得してしまう。
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