921 / 936
ー閃光ー209
あまりそういうところ気乗りはしないのだが、今の俺と雄介の状況を考えると、確かに和也の意見に乗るしかないのかもしれない。
「……とりあえず、俺は雄介にそういうことに関して、今日教えることにするな……それで、お前が仕事が休みの前日にでも、また、四人でシてみないか?」
「……はぁ!? ちょ、ちょ、ちょっと、待てっ! 和也が雄介にそういう事を教えるのは、百歩譲っていいとしよう……。だけど、四人でスるのは、まだ承諾してねぇぞ……」
「ま、確かに、そうだけどさ……。じゃあさ、このまま、俺が雄介に教えてやるだけでいいんだったら、いいんだぜ。別に四人一緒にヤらなくてもな……」
全くもって俺からしてみたら、和也が言いたいことが分からない。
しかし今の時点では、俺的に四人でなんて本当にやりたくはないのだから。
やはりそこは雄介にシてもらうのが、夫婦っていうもんだろう。
「ちょっと待て……あのなぁ、俺等は戸籍上は夫婦だし、他の奴に俺等のそういうところを見せる趣味はねぇよ……」
その俺からの言葉に和也の口からは「やれやれ」という言葉が聞こえてきそうだ。
「ま、いいんだけどさ……。とりあえず、口頭だけで、その流れを雄介は覚えられると思うか? 一応、俺は雄介に口頭で今日は教える気だけど、それを、雄介がいきなり実践で出来ると思うか?」
「……え? あ……」
それを言われて、俺の方は反論出来なくなってしまう。
確かに和也の言う通りなのかもしれない。
でも、それは誰だってそうなわけで、体を重ねる行為に関しては初めての人間は誰も人のは見てないだろう。それに誰かに教わるわけでもないもだから。
「あ、でも……やっぱ、そういうことって、人に教わるってわけじゃないだろ?」
「んー、普通の男子っていうのはさ、気付いた時にはそういう知識身に付けてるもんなんだよな……そんでもって、そういった動画とかっていうのが視界に入ってきちまうもんで……特に今の時代なんか、ネット開いたら、わりとそういう知識は入ってくるもんだけどさ……そんでも、実際にシてみたりするのは違うもんだと、俺は思うんだけどな」
そこで、和也は一旦言葉を切ると、
「じゃあさ、本当に望はそういう事に関して何も知識もない人間に、自分の体を預けることが出来るか?」
そう何でか今までは若干ふざけたような感じだった和也なのだが、マジに真剣な表情で俺のことを見上げてくるのだ。
本当にそういうところ和也には勝てないような気がする。
本当に和也っていう人間は、ふざけるところと真剣に話すところと分けて話をしてくるのだから。
ともだちにシェアしよう!

