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ー閃光ー215

「……そうなんですか?」  と小さな声で問うてくる裕実。 「望さんは、二人でシないと、い、イけないんですかねぇ?」  こう小さな声で聞いてくるということは裕実にとっても俺に聞きにくいのであろう。 「あ、まぁ……まぁ……そ、そういうことなんだよな……」  と俺の方もこういう話は苦手なのだから、気持ち的に答えにくそうな感じで言うのだ。 「どうにかして、一人でイけるようになりませんかね!?」  何でだかこう強い口調で言われ、しかも俺のことを見上げてくるもんだから、俺の方はビクッとしてしまっていた。 「ど、どうなんだろうなぁ……あ、あのさ……俺の方はそういうことに本当に目覚めるのが遅くてさ……なんていうのか……先に雄介とスるっていうのを覚えちゃったから、こう二人でしかマジでイけない体になっちまったみたいでさ……一人でイくって……どうやってやるんだかもよく分からないっていうのか……?」  その質問に俺の方は本当に一つ一つ言葉を探すような感じで答えるのだ。 「絶対にそれを覚えたら、和也たちと見せ合いっこしながらシなくていいと思うのですが……?」 「そりゃ、そうなのかもしれねぇけど……あー、俺もだけど、雄介もこういう行為を覚えなきゃならないってことなんだろ?」 「ぁ……」  再び納得したような声が裕実の口から出てくる。 「あ、そう言われてみれば、そうでしたね……」  やっとそこで裕実の方は俺に笑顔を見せてきたようにも思える。 「それだったら、和也がしっかりと雄介さんのそういう行為について教えてくれると思いますよ……。さすがに痛いのは嫌ですからねぇ……やっぱ、恋人同士でしたら気持ちいいのがいいですから……」 「え……? あ、だな……」  何でこんなにも俺の方は落ち着いているのであろうか。逆に言えば、前まではそんなに乗る気じゃなかったはずなのだが。  こう雄介と体を重ねなくなって大分経つ。たまに体が疼くってことがあるから、きっと無意識のうちに俺は雄介のことを求めてしまっているのであろう。  だけど雄介は今記憶喪失でできない。それがよほど俺の体にはこたえているようだ。  俺だって人間なのだから、やはりそこは本能っていうやつなのであろう。それにさっきから裕実にも言っているのだが、俺がそういうことに目覚めたのは雄介に会ってからなのだから本当に男としては遅かった方なのかもしれない。だからなのか余計に自分の体的に今そのピークみたいなのがきているのかもしれない。 「ま、マジでそろそろ寝ようか? 今日は、逆にゆっくり寝れるんじゃねぇのか?」  と俺の方は半分ふざけたように裕実に言うのだった。

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