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第27話
「遼、これは?」
「見ての通り年内に叶えたい夢リストだ」
カレンダーの裏にデカデカと書いたものを壁に張り出した。
その1、奏音にパパと呼んでもらう
その2、未知にお兄ちゃんって呼んでもらう
その3、奏音に兄弟を作る
その4、禁煙と節酒
「俺だけ未知にお兄ちゃんって呼んでもらえないんだ。ひどくないか?」
「願っていればいつか叶うよ」
「ありがとう光希。付き合いもあるし酒は止める訳にはいかないからな。煙草臭いと奏音に言われたら死活問題だ。何事も最初が肝心だろう」
「それもそうだね。遼、その3は絶対無理だと思うけど……」
光希が言いにくそうに口を開いた。
「そうか?こうのとりは奏音以外にも俺たちのもとに赤ん坊を連れてきてくれると信じている。そのためにも夫婦円満でいないとな」
光希の細腰を抱き寄せて、おでこにちゅっと軽くキスをするとうなじまで真っ赤にし、恥ずかしそうに俯いた。
可愛く過ぎないか。
俺のマイハニー。
すると俺の息子がむくむくと反応し、あっという間に堅くなった。やばい。勃った。
光希のお尻の下に手を差し入れてお姫様抱っこをすると、
「ちょっと遼。まだお昼前だよ」
「龍が帰ってくるまで、たまには黙って俺に愛されろ。うんと可愛がってやる」
「本当に腰が痛いの。昨日だって……」
「昨日は昨日だろう?」
「遼の意地悪」
光希が涙目になった。
「分かったよ」
ベットじゃなく、風呂場へと光希を連れていった。
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