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第7話

目覚めたミサキの身体は清められていて。 先生が横についててくれた。 ショックが強すぎて起きてからも泣きじゃくるミサキを先生は抱きしめてもくれた。 「僕たちオメガはあの欲望と共に生きていくしかない。受け入れて。でも支配されないで」 先生の胸は暖かかった。 「先生・・・にして欲しい・・・」 ミサキは本気で言った。 先生なら怖くない。 アルファなんか嫌だ。 「ダメ。僕たちにはアルファが必要だから。良い番を見つけなさい。生きていくために。番はいた方が良いよ。良い番ならね。ちゃんと選ぶんだよ」 先生に言い聞かされた。 それでも泣いてると慰めるようなキスを頬にしてくれた。 その優しさにもっと泣いて、先生は優しく笑った。 仕方ないな、と甘やかす声が優しくて。 「いつでも電話して?話なら聞くし、いくらでも相談にのる。でもね、身体のことは。自分で解決するんだよ。欲望と付き合って?」 その日、センターの部屋で寝るまで先生が抱きしめてくれた。 次の日も先生の目の前で自分でイケるようになる練習をした。 乳首を自分で弄ることも教えられた。 まず先生が指先で弾いて乳首を尖らせ、指で潰してそこの気持ち良さを教えてくれた。 先生の指は細くて綺麗で、その指でそこを弄られると腹の奥から切なくなった。 さわってないのにペニスがたちあがり、孔からどんどん溢れていく。 「後は自分で」 と言われて、もっとと泣いたけど、許してもらえなくて、泣きながら欲しい感覚を自分で求めた。 そこで感じられたら褒めてくれた。 だから、そこで感じて狂って、おかしくなった。 慣れたらそこだけてもイケるということも知った。 そして、ミサキはまた自慰にくるった。 また気絶するまで自慰をして。 それに怯えて泣いて。 ユキ先生に抱きしめなぐさめてもらって。 でも。 それを数日繰り返すと、ミサキの身体は確かにそれをコントロールすることが出来るようになっていた。 「快楽が無くなるわけではないけど、慣れる」 先生の言ってる意味はわかった。 「でも、これはあくまでも処理だ。アルファに触られたならこんなものじゃないし、ヒートになったらさらにそんなものではすまない」 先生の言葉にアルファに対する怯えがさらに強くなった。 アルファのペニスの大きさや形状も教えられた。 1度挿れてたら、射精するまで抜けない構造や、その巨大さも。 模型を触らせられ、泣いた。 こんなの入らないと思ったからだ。 「出来るんだよ。もう君はセックス出来る身体だからね」 先生は言い切った。 嫌だ、と泣いた。 「『嫌』じゃない。僕たちのヒートを鎮められるのはコレだけだからね。仕方ない。これも受け入れるしかない」 先生は許してくれない。 流石にその模型を挿れたりはしなかったけどオメガがアルファに抱かれることを言い含められた。 「僕の仕事はね、オメガが生きていくために必要なことを教えることと、番のいないアルファ達の精神のコントロールを教えること」 先生は言った。 「自殺するオメガは実は多い。耐えられないんだ。オメガに転化することに。それまでは普通の男の子だったのにね。でも、僕は死なせたくないし、そんなオメガ達をアルファに何も欲望のことを知らないで好きにされて支配させたくもない」 優しく赤ん坊を揺するように抱きしめてくれていた。 「アルファは嫌だ。オレ、先生がいい」 ミサキは泣きながら言う。 どうせ後ろを犯されるのなら、先生が良かった。 優しくて怖くない。 「僕はオメガだからね、それは意味がない。アルファを見つけるんだ。そして、自分として生きるんだ。そのために必要なアルファを選ぶんだ。アルファは番に甘いけれど、アルファはどれも番のオメガには狂っているし、どうかしてる。だからこそ、自分にコントロール出来るアルファを見つけなさい」 先生は優しくて。 でも。 それはハッキリしていた。 そして。 ミサキじゃない同じようなオメガの子にも、みんなに優しいのだと分かってた。 オメガのためのセンターには、不安定なオメガになったばかりの子供達が集められているため、オメガ同士の交流はなかったけれど、先生が他のオメガにも同じように接しているのは分かっていた。 みんなに。 優しいのだ。 子供達が オメガだから。 それが悲しいとミサキは泣きもした。 泣いてるミサキに先生は困ったようなキスをくれた。 それは特別だと分かってミサキはやっと笑った。 「ミサキ・・・心配だよ。他の子達より」 先生が漏らした言葉にとても嬉しかった。 センターにいる間に、ワガママを言って、もう一度だけ先生の指でイかせても貰った。 「困った子だね、ミサキは」 先生は呆れたように言ったけど、ミサキを抱きしめながらイかせてくれた。 ミサキはそれが嬉しくてたまらなかった。 先生の目に優しさだけしかなかっとしても。 それでも。 ミサキはアルファとオメガのための学校へいくことになった。 そこは。 アルファとオメガが番を見つける為の場所だということは。 もう分かっていた。

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