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第25話

机の上でズボンを脱がされ、オメガは脚を大きく広げられていた。 白い小さな尻を抱えるようにアルファが支えてる。 長くて大きなアルファの指がそこに入っているのが、アルファとオメガのその動きでわかる。 自分の指では届かないところまで擦られるのだと思うと、ミサキの中でゾクリとした何かが走り、孔の奥がズクンと疼いた。 アルファが言うように、オメガは物欲しそうに、カクカクと腰を揺らしていた。 指じゃ足りない、と泣くのはすぐで。 「ハジメテじゃないなら、遠慮はいらないよね?」 低い声でアルファは言った。 ガチャ、ベルトを外す音がする。 アルファがソレをズボンから取り出すのをミサキは見てしまう。 いや、シてる現場なら何度も見たし、だからそういうペニスを見た事がなかったわけでもない、というか、自慢するように、現場に踏み込んでしまったミサキに見せつけるようにオメガを犯すアルファは結構いたわけで。 でも。 それはミサキに関係のないことだと思ってて、見たところでどうでもいいものだったわけで。 でも。 でも。 ミサキは初めて、それをドキドキしながらみてしまった。 アルファらしく巨大な、そして独特の形状、根元にコブのあるペニス。 射精するまで抜くことのできないソレ。 何故か喉が鳴った。 喉か乾いたみたいに。 飢えているみたいに。 それはオメガを従わせるためのモノではなかった。 生涯支配するためのモノじゃなかった。 それは気持ち良くなれるためだけのモノだった。 それは相手のオメガにもそうだったのだろう。 オメガは腰を浮かして欲しがっている。 「なんだ、そんなに欲しいの?いいよ?沢山犯してあげる」 低い声で、アルファが笑った。 悪意より、小馬鹿にするより、悪い、ひどい、でも魅力的な声だった。 そこには単なる肉欲しかなくて。 だからこそ。 オメガもミサキも。 その声に溺れた。 アルファは容赦なかった。 腰を掴んで浮かせると、 いきなり奥まで突き立てた。 うがぁぁぁあっ オメガが絶叫した。 だが射精していた。 同時に痙攣し続けていて、奥をいきなり抉られてイっているのが分かる。 アルファは全く手加減をするつもりもなかった。 体格差はかなりある。 オメガでなければ引き裂かれている。 そして、そんなアルファの巨大なペニスで思うがままにオメガを蹂躙していた。 「オメガの孔はたまんないね」 アルファは笑った。 ガツガツと腰をぶつけて。 でも、アルファの余裕も無くなっていき、項ではないが喉やシャツがはだけた肩にその尖った歯をめり込ませる。 その度にオメガは叫びその痛みでイく。 食い込む歯から甘い毒でも流されているかのように。 「たまんねぇ・・・いい具合だな」 アルファは嬉しそうに、締め付けられる度に顔をゆがませ、そして孔の中に好きな場所を見つけてそこを楽しむ。 単なる孔としてオメガを使っていた。 自分本位、それ以外が無いセックスだった。 だけど。 ミサキはそんなセックスを見ていて、初めて他人のセックスに興奮した。 そこにはアルファがオメガを支配する匂いはどこにも無かったからだ。 見たことあるセックスはどれも、アルファがオメガを支配しようとするセックスだった。 でも、これは。 ただオメガの身体を使っているだけで。 そしてそれはオメガも一緒だった。 たまんね たまんねーわ そう言いながらアルファが唸る。 激しく揺さぶられ、凄まじい勢いで突き上げられる。 ベータだったなら身体が引き裂かれている。 だが、オメガはそれを快楽として受け入れていた。 そして感じきっていた。 今まで、番にされるのを避けるために、溺れ切れなかったセックスに没頭していた。 いいっ いいっ 気持ちいいっ 泣き叫び、乞い願う もっと もっと と。 大声でアルファは笑った。 そこに軽蔑はなく、単に面白がっているだけだとわかる。 「子宮じゃない方にいっぱい出してやるよ、先輩」 アルファは言った。 そう。 このアルファは、 まだ11歳なのだ、と思い知らされた。 まだ入学して1週間もたってない。 「オレの童貞あげたんだから、もっと付き合ってね。・・・キョウちゃん、ごめんね。本当は童貞だってキョウちゃんにあげたかったのに」 最後の言葉だけは苦かった。 オメガは中を満たして欲しがって、泣いて出してと叫んでる。 「ああ、キョウちゃん、愛してる。いくら抱いたところで、やっぱり何も変わらない」 アルファは嬉しそうに言った。 そして「キョウちゃん愛してる」と繰り返しながら、オメガの中に射精した。 オメガがまた高い声を上げてイっていた。 オメガは細かく震えながら抱きしめて欲しそうに腕を伸ばしたが、抱きとめられることはなく、肩に脚を担がれて、また深く犯されていく。 アルファは止めるつもりなどなかった。 「いくら抱いてもキョウちゃんへの気持ちが変わりようがないなら、どんなに抱いてもいいよな」 身勝手な声がした。 「キョウちゃん・・・キョウちゃん・・・好き」 でも掠れるような声は痛いほどの本気が滲んでいた。 「キョウちゃんの代わりに喰わせてよ、先輩。キョウちゃんにこんな酷いこと出来ないからさ」 アルファの残酷な声。 でもだからこそ、オメガは蕩けれる。 ここに残酷さはあっても、支配はない。 どんなに乱れても、感じても、支配されない。 「良いねぇ、先輩、その腰の使い方好きだよ」 アルファが笑う。 もっと貪るために、アルファは動き出し、オメガは泣き始める。 ミサキは身体の熱さに耐えられなくなる。 ドアを薄く開けたまま、走り出す。 飛び込んだのはトイレで。 ミサキは夢中になって自慰をした。 学校のトイレだというのに、なかなかやめられなかった。 先生の手ではなく、あのアルファに抱かれる自分を思って自慰をした。 信じれないほど気持ち良くて。 泣いてしまった。 ミサキの生まれて初めての、誰かへの具体的な性欲だった。 それがどういう意味をもつのか。 ミサキにはわからなかった。

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