42 / 122
第42話
アキラは大きい。
とにかくアルファにしても身体が大きい。
だからソコもそうだろうとは思っていた。
まあ、それまでも、シンや他のアルファの【現場】を見てしまって、アルファのモノが凶悪であることは知ってたし、それがまだ子供のようなオメガを貫いていたのも見た。
だけど。
シンのは更に凶悪だった
アルファ独自の根本にコブのある陰茎がさらに恐怖を増す。
アルファが出すまで抜けないのだ。
引き裂き擦り貫き、ミサキの中で達するまで。
1度等で終わらないことも知ってた。
ミサキは靴と靴下以外は剥かれた姿のまま、ベンチの上で後ずさりする。
「無理。無理無理無理、死んじゃう・・・・」
ミサキは泣き叫ぶ。
純粋な恐怖だ。
なのに。
浸るように匂うアキラの匂いに、頭がクラクラしているし、そんな中でもミサキのペニスはそそりたち、先から雫を零しているし、孔は欲しがりヨダレを垂らしている。
なにより。
もう同意のキーワードを与えてしまった。
アキラのスイッチを入れてしまったのは自分だ。
アキラが本能を破壊して、ミサキの項を噛むのを止めるためだったとはいえ、アキラに許してしまった。
「可愛い・・・俺の。俺のぉおおおおお!!!」
アキラはジリジリさがるミサキを見下ろしながら吠えた。
金色の目が歓喜と、そして、何故か焦りのようなモノで満たされていた。
逃げようとした身体は腰を掴んで引き下げられ、持ち上げられた。
尻をつかまれ、熱いモノをあてがわれる。
ヒクヒクと孔がほしがるのがわかる。
ミサキにもアキラにも。
「嫌・・・怖い・・・怖い・・・!!!」
ミサキは泣いて身を捩ろうとするが、強くつかまれ動けない。
オメガでなければ肉が弾けるほどの強さで掴まれている。
ベータのためにシンがオメガを抱く理由がわかる。
本気でベータをアルファが抱けば、残るのは肉片だけだ。
決して本気になってはならない。
アルファが抱いても大丈夫なのはオメガだけなのだ。
「お願い・・・やめて・・・」
無理だと分かっているのにミサキは懇願し、泣く。
同意のキーワードを与えてしまった。
もう無理だ。
アキラは唸った。
先でミサキの孔の上を軽く擦る。
「ダメだ・・・アイツのをここから掻き出して・・・俺のを・・・渡さない渡さない渡さない!!!」
アキラの声は嗄れ、掠れ、苦しげだった。
「何で何でアイツなら良いんだ!!!!同じアルファなら俺でも!!俺はずっとずっと好きだった!!!」
アキラの声は悲鳴のようにも聞こえた。
掻き出す?
アイツなら良い?
その言葉にミサキは違和感を覚えた、が、それどころではなかった。
先で孔を擦られて軽く開かれていたからだ。
濡れた音はアキラのモノもミサキの孔も濡れそぼっているからだ。
グチャ
グチャ
硬いソレが孔の入口で浅く擦る。
熱いそれの硬さ。
欲しがるソコはそれに喜び、もっと欲しいと涎をさらに流す。
ああっ
やだぁっ
ああっ
ミサキはこすられるだけで、ペニスから射精してしまった。
射精し痙攣する身体を、アキラは歯を食いしばりながら見ていた。
アキラの身体が震える。
身体に血管が浮かびあがり、筋肉のスジが盛り上がる。
目が血走り、耐えているのがわかる。
アキラが限界にいるのがわかった。
本来なら、ミサキの傍に来た瞬間に貫き犯していただろうことが。
「お前の為なら何でもするのに!!!何でアイツなんかに!!!」
アキラが、叫んだ。
そして。
ミサキは一気に奥まで貫かれた。
それは。
確かに。
ミサキを殺すモノだった。
ともだちにシェアしよう!