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第51話
「よしよし、慣れて来たねぇ・・・さすがオメガだ。もっと頑張って?」
シンは機嫌良く言った。
この前抱いたばかりの幼いオメガはシンとするこの行為にすっかり夢中になっている。
シンは新入生のオメガが一番好きだ。
シンにはオメガは孔としての価値しかないので、幼い外見等はどうでもいい。
そこは全てのアルファもそうなのだ。
見た目の幼さはアルファは気にしてない。
オメガであればもう性交可能。
それだけで十分。
ただ、シンにとって都合が良いのは経験のないオメガであること、だ。
経験があるオメガを抱くと、余裕が無くなるのはシンも良く知っていて、それに振り回されたくはないのだ。
とは言え、それがとても良いのも知っているので、経験のあるオメガもつい抱いてしまうのも事実だ。
でもシンとしては。
万が一でも番にしてしまわないように、余裕は欲しい。
シンと寝るオメガはシンがオメガを番にしないことを知っててそれが良くてシンと寝てるので、間違っても「番の同意」など出さないとは思うが。
シンにとって、あくまでもオメガを抱くのはベータの恋人の代用以外何ものでもない。
番など要らないのだ。
だから余裕をもって抱ける経験のないオメガが1番手を出しやすいので、抱ける新入生は絶対に抱いていた。
今年手に入れた新入生は、支配欲を満足させてくれるし、本当に具合が良くて気に入っていた。
だけど、数ヶ月後には違うアルファのモノになるだろう。
アルファの番になるのが嫌でシンに抱かれたけれど、今度はただ抱かれることが淋しくなってきている。
行為に夢中になればなるほど。
セックス以外のことはシンには関係ないことだし、そういう風なものをオメガとする気はどこにもない。
だけど、この幼いオメガが上手に動いて腰を振るようになった、上に乗せてのセックスは気に入っていた。
絞りとられながら、カクンカクンと腰を揺らす幼いオメガの薄くて白い身体を下から眺めて低く笑う。
この光景は好き。
尖る乳首へ手を伸ばし、その先を指で潰して転がして、凝る感覚を楽しんだ。
ひいいいっ
ひいっ
ヨダレを垂らしながら、痙攣するように腰を揺らす、そのいやらしさ。
孔はこんなに小さな身体なのに、巨大なアルファのものを欲しがるように咥えこんでいる。
いや、欲しがって、締め付けて、蠢いて。
安心して喰える。
めちゃくちゃに出来る。
この孔こそがシンにはオメガそのものだった。
だからこそ、シンは安心して恋人には決して出来ないことをここでする。
小さな尻を掴んで、思い切り付き上げた。
ベータなら腹が避けて死んでしまうソレを、オメガは受け止めた上にさらに欲しがった。
これでこそ。
オメガ。
アルファのための孔。
シンにはオメガは孔でしかない。
シンは服を着たまま、オメガは脱がす、そのセックスにそれは現れている。
なぜならシンの裸は大切な恋人のモノだから。
処理のために使う以外は誰にも触らせないと決めている。
恋人の肌に歯など立てれない。
脆い身体が壊れてしまう。
だが、オメガのしなやかで柔らかく、でも強い皮膚なら、少し血が滲む程度ですむ。
上に乗せてもう少し楽しんだ後は、項以外を齧って楽しもう。
乳首を齧るのもたのしい。
恋人にそんなこと出来るはずがない。
相当加減して。
優しく優しくしなければ。
口説いてその日の内にオメガなら孔から喉の奥まで犯すシンなのに、幼なじみの恋人には、最後まではしていなかったりはする。
そこは。
惚れた弱みだし。
じっくりいきたい。
身体だけの欲求なら。
オメガ相手ですむのだし。
シンの激しい突き上げに、合わせてくるオメガの動きのいやらしさ。
オメガの中に出したいという欲求。
この飢えは。
アルファでないとわからない。
シンは下から突き上げ、オメガはそれに応え、そして互いに達し合う、
でも。
心は1ミリも重ならない。
いや。
オメガは淋しくて泣いている。
そこに気持ちがないことを思い知らされていくからだ。
支配はない。
だけど、気持ちもない。
その辛さにオメガ達はひっそり離れていく。
それすら、シンには都合が良いのだけど。
でも。
それは今じゃない。
泣いてるオメガを繋がったまま今度は下にした。
泣いてる涙を拭ってやりもせず、したかったことをする。
尖る乳首に歯をたてて、齧り、舐めて楽しむ。
そして、オメガの腰が動き始めるのを楽しむ。
どんなに泣いてても。
オメガはアルファの身体を楽しむし。
アルファもそうだ。
「楽しもうよ?」
シンは笑った。
指で噛んで舐めて楽しんだ、濡れてる乳首をつねってやる。
中から震えてオメガが喜んでいるのがわかる。
オメガは泣く。
子供の泣き顔。
子供なのだ。
オメガになってしまっただけで。
まだ11歳なのだ。
でも。
シンは違う。
13歳だが、シンは違う
それがアルファだ。
オメガはシンに大きく腰を回され、鋭い歯で乳首を味わわれながら泣いていた、だが、腰に脚に回してくるのはすぐだったし、自分から胸を齧るシンの頭を抑えてつけてもっとして欲しいと欲しがりだした。
アルファとオメガなんて。
シンは相変わらずどこか覚めていて。
でも恋人とのセックスでは満たせないとわかっている飢えを満たしていた。
だけど、もう無視できないから声をかける。
ずっと見られているのはしっていた。
「何の用だよ。アキラ」
そちらを見ないでシンは言った。
幼いオメガはシンの身体の下で連続でイキ続けていた。
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