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第57話

シンの怒りはますます燃え上がっていた。 少年がシンを止めないから。 そして少年がミサキに欲情しているから。 そしてミサキに嫉妬し、同時にミサキを欲しがりもしていた。 ミサキの胸を揉みこみながら、乳首を指先で擦り上げ、潰すその指先は間違いなく楽しんでいて、ミサキの尻に押し付けられたシンのペニスは硬く勃起しているのがズボンの上からでもわかった。 時折なであげられる腹や腿への、指の遊ばせ方がその感触を楽しんでいるのだとわかってしまう。 ミサキはその指に狂う。 コリコリと乳首の芯をしこらさせられる度に、首を振り、背中をそらし、押し当てられたペニスに尻を擦り付けてしまう。 脇腹や腿を撫であげられる甘さに肌がとけてしまう。 その様子を目を見開いた少年が見ているのに、感じることを止められないし、止めてと拒絶の言葉も言えない。 もっと欲しい。 もっと。 ミサキの孔が疼きながら言うのだ。 ここに、アルファのが欲しい、と。 「キョウちゃん、それとも乳首舐めたい?」 意地悪な声でシンが言い、少年に見せつけるために背後から抱き抱えていたミサキを、自分の方へと向けた。 シンの唇から濡れた舌が見えた。 その舌の赤さにミサキの喉が鳴る。 唇を開いて、その舌を欲しがってしまう。 シンの熱さを感じさせる唇は、ミサキの口を素通りして、ミサキの乳首に向かい、軽くそこを唇ではみながら、舌先で舐め上げていく。 唇で挟まれ、吸われて、そして舐められるのは、信じられないくらい良かった。 シンが他のオメガにそうしてるのを見て、夜妄想でオナニーしていた時に思っていたよりも、もっともっと良かった。 シンの頭を抱き抱えて、胸を突き出してしまうくらい良かった。 ちゅっ ぴちゃぴちゃ 吸い上げる音 舐める水音。 ひんっ ああっ やぁ・・・ シンの髪に指を立ててミサキは震えながら叫んでいた。 少年に見られていても、どうしようもない程、それは良かった。 でも、シンはミサキのそこを舐めて楽しんでいるくせに、怒っていた。 少年に。 ミサキに。 少年には止めて欲しいと言わないこと。ミサキに欲情していることで怒っていて ミサキには少年がミサキに性的な魅力を感じてしまう、というミサキにはどうしようもないことに怒っていた。 「そんなにオメガがいいの?キョウちゃん」 地を這うような低音でシンは言う。 シンはミサキのオメガの身体を憎んでいた。 それがベータの少年を惹き付けるから。 そのくせ、アルファとして、ミサキの身体を欲しがり、その味わいを楽しんでいた ちゅっ ぺちゃ ぺちゃ それでもこれみよがしなくらいに優しく、甘くシンが乳首を舐めて吸ってくれるから。 ひいっ ああっ やぁつ ミサキの声も甘く淫らに漏れてしまう。 ミサキはつま先を丸めて、背中をそらせるだけそらし、シンの愛撫に耐えていた。 気持ちいい。 でも。 これでは。 これでは。 たりない ミサキは泣き始めた。 色んな感情がミサキをぐちゃぐちゃにしていた。 「それともキョウちゃんはここを齧りたい?」 シンは嫉妬と怒りで歪んだ顔で笑い、乳首を指でコリコリと擦り上げる。 そこを少年に見せつけるためだけに。 強くそうされてミサキはガクガクと腰を揺らした。 もう白いものが混じった液が、桃色の擬似ペニスの先からこぼれ、孔から滴る液は太ももを伝う。 「こんな風に」 シンの尖った声がした後、シンはふたたびミサキの乳首に唇をよせた。 「そこだけいや、イヤァ!!」 また甘くジワジワと責められるのだと思ったミサキが泣き叫ぶ。 それはもうほとんど承認の言葉で。 なのにシンは乳首以外を責めようとはしない。 シンはそこを舌や唇で柔らかくとかすわりに、甘く歯を立てて、そこを齧りはじめた。 強く噛まれてミサキは悲鳴のような声を上げた。 強すぎる刺激に、ミサキは射精していた。 そこを触れもしないでする射精は、押し出されるような緩やかさで、ボタボタと落ちていき、長く続くその感覚にミサキは声を止めることができない。 射精している間もミサキの乳首をシンは甘く齧り続けた。 それはミサキの脳に金色の針を刺すような強すぎる快感を送り込み、ミサキはさらに泣き叫ぶ。 「ここだけでイケるじゃない」 射精が終わった後、ヒクヒクしているミサキに冷たくシンが言った。 許して そう言った。 でも。 止めてといえなかったから。 欲しかったから。 シンがまたそこを齧りだすのをとめることができなかった。

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